ぐらっぱ亭の遊々素敵

2004年から、主に映画、音楽会、美術展、グルメなどをテーマに書いています。

今年のコンサートはミューザ川崎のマーラーで幕開け

220115 ウチの合唱団(「大田区民第九合唱団」)の女声団員の一人が出演する演奏会に行ってきました。今日の出し物を鑑賞するには絶好のポジションに陣取れて幸いでした。

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何度も生で聞いたマラ2「復活」は、合唱団員としても何度か舞台に乗ったことがあるので、マーラーの演目の中では、自分には特別の存在です。そんな中で、今日の演奏はこれまで聴いた中ではベストと言える内容でした。

それは、プログラムに書かれている解説⬇︎を読んでいただけると分かると思います。この会場の設備を知悉して緻密に練り上げたプランに沿って演奏されたからだと思います。

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1曲目、かなりびっくりします。上のような解説がないと、???で終わったでしょう。正面向かって右3階席最奥、パイプオルガンの右横の客席にトランペット、逆側に弦楽器、そして演奏途中から、舞台前方に下手からフルート奏者4人がしずしずと登場します。最初からいる舞台上の奏者には照明が当たらず暗闇です。こんな状況で演奏されます。不協和音が鳴ります。

そのまま2曲目へと。さんざん不協和音を聴かされた耳には舞台上の弦楽の響きがなんとも心地よいです。

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さて、マーラーと言えば楽器数がハンパじゃないのですが、舞台からこぼれおちそうなほど、ぎっしり。100名ぐらいはいたでしょうか。中央奥にコンバス10台!(うち中央の女性奏者のお一人のみが仏式運弓で、ピッツィカートでは、彼女だけ弓が上向でした)、ホルン、トランペットも10台!ただし、どちらも、途中でバンダとして舞台の外で演奏したり、戻ったりと忙しいです。今回ほどバンダがあちこちに配置された演奏会は初めてです。弦は5部で18型といい、最大規模に準ずるものでした。

面白かったのは、途中かなり長いパッセージを弦の全パートがピッツィカートで奏でるのですが、チェロ奏者たちのみ、弓を手に持ったまま。それ以外の弦楽器奏者は弓を置いての演奏だったので、はてなという感じ。チェロだけは、どうも床以外に弓を置くところがないのが理由なのかと思ったのですが、違うかも知れません。ま、どうでもいいことですが。

ということで、このマエストロのおかげで実に珍しい体験が出来ました。彼が育成したこのオケ、厳しい環境下で大変な練習を重ねてきたようで、その期待に十二分に応えたようでした。

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二人のソリスト、それぞれ北海道と岩手のご出身だそうですが、ソプラノの中江早希さんは東京での出番も相当多いように感じています。アルトの谷地畝さんは、愚亭は数回お聞きした程度ですが、宗教曲を中心に活動の幅を広げられています。

よく鍛錬された合唱、最初から最後まで聞き惚れていました。見事というしかありません。合唱指導者が3人もいらしたのも驚きでした。

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