ぐらっぱ亭の遊々素敵

2004年から、主に映画、音楽会、美術展、グルメなどをテーマに書いています。

いざ、本番!

220812   これの、本番でした!

ティアラ江東では、到着後ただちに抗原検査を済ませ、幸い全員が陰性と判明したことで、マスクなしで歌うことを主催者が決めてくれました。ヤッタァ〜!って感じですかね。

合唱団の並びは上背で決められたので、なんと今回は最前列の左端、つまり上手側ということで目の前は金管の低音部、第九では出番のないチューバが私の目の前(空席)、その隣はトロンボーンの低音部を受け持つ奏者です。男声が例の「ザ〜〜イトゥン シュルンゲンと歌うところでまず最初の音を奏でる方です。

滞りなくゲネプロも終了し、開場時間になり、スタンバイの長〜い合唱団員は2階席の最奥部で聞いても構わないと事前にお許しがあったので、いそいそと所定の位置へ。

1階の前方にはお客さまを入れませんので、こんな見え方です。あとで舞台上から見たら、おおむね6割ぐらいの入りでしたね。コロナ猖獗時にしては、よく入ったなあという感想です。

大槻さんの「誰も寝てはならぬ」を聞き終わったところで、地下の合唱団控室へと戻りました。本当は、青山 貴さんの「イヤーゴの信条」を聴きたかったのですが・・・。ま、合唱団員の分際で大槻さんまで聞けたことにここは満足すべきでしょうか。

んで、いよいよ本番。合唱団員入場し、第九の4楽章の開演です。オケは第九を演奏するには小編成で臨んでいます。コンバス、チェロ共、2本ですから。それでも立派な演奏ぶりです。青山 貴さんがやおら立ち上がって第一声!いやぁ〜気持ちいいですねぇ、この歌いっぷり!そうこうするうちに我々も第一声。いいぞ、いいぞ!

私の右側は某有名合唱団の団内ソリストのようですし、真後ろは練習初回時に発声を指導してくれた先生!本番ではこう来るか!と思えるほどの熱量で、右の先生は小柄な身体を全身震えるように歌うし、後ろからはバンバン飛沫が飛んで、腕や手に風圧を浴びながら、こっちも負けじと普段出ないほどの音が楽々と出てくるという、ちょっと不思議な体験でしたね。火事場の馬鹿力的な。

アンコールは「フニクリ・フニクラ」、団内ソリストでもあるテノールとソプラノが主旋律のソロを歌い、合唱がそれに和する形で、あっという間に終了。最後に「そりすべり」を楽しくオケが演奏して終演!

終演後、合唱団控室で、マエストロ、ソリストの方々がご挨拶と感想を述べられ、集合写真撮影があってちょうど9時半解散でした。

外に出ると雨が降ったらしく路面が濡れて光っていました。そそくさと住吉の駅へ。自分にとって今年のメインイベントが終了してしまい、一抹の寂しさをまとっての帰還でした。