220816 AMMORE E MALAVITA (愛とやばい人生、ナポリ方言なので、AMORE→AMMORE)イタリア 2017 2時間13分 共同監督:アントニオ/マルコ・マネッティ(兄弟)
情報なしで、偶然に見たところ、実に痛快でした。マフィア(舞台はシチリアでなく、ナポリなんで、カモッラという組織です)の血みどろの抗争を扱っているのに、喜劇で、しかもミュージカル仕立て、なんともハチャメチャで楽しめる作品になっています。しかも日本で言えば津軽弁のような強烈なナポリ方言であることも映画に独特のリズムを与えています。秀作です。
主演の1人、チーロを演じるジャン=パオロ・モレッリもいいけど、やはり⬇︎のクラウディア・ジェリーニさんが冴えています。今のイタリア女優の中では、好きな女優の1人です。
果てしない抗争に疲れた”魚介王”ドン・ヴィンチェンツォ(カルロ・ブッチロッソ)は妻のドンナ・マリーア(クラウディア・ジェリーニ)にそそのかされて、死んだことに。
ところがこの「狂言」を偶然目撃した看護婦がいて、部下に直ちに看護婦を消すように仕向けます。手下の1人チーロが彼女を発見するものの、なんと昔馴染みの恋人!
2人の逃避行が・・・。風光明媚なナポリ湾、背景にはヴェスヴィアス火山と、およそ殺しにはそぐわないのんびりしたたたずまい、どこで歌になるか、ワクワクしながら最後まで見てしまいました。歌がまたどれもいいんですね、これが。いいめっけもんでした。