230212 2021年、115分、監督:前田哲
大体展開は読めちゃいますが、芸達者ばかりの集合でそれなりに面白く見ました!
天海祐希の出た作品は見たことありませんが、随分とさっぱりした女優だし、そもそもあまりオーラも感じさせません。いかにも宝塚男役って感じで。相手役がタッパのある松重豊だから、その点では釣り合いが取れてます。多少、オーバーな演技が気にならなくもないのですが、そもそもズッコケの喜劇だから、むしろちょうど良いのかも。
それよりなにより草笛光子には圧倒されました。御年、確か89歳ですよ!まずは見た目が若い、声にハリがある、それに身体は柔らかいワ・・・、普段からよほど鍛錬しているのでしょう。適度に可愛げがあるし、自分の生前葬のシーンで、「ラストダンスは私に」を歌ってましたが、そこに嫁の天海祐希が和するという、とても短いシーンですが、元松竹歌劇団(SKD)と元宝塚の共演ですからねぇ、なんたって!
この人、愚亭が高校生の頃、「光子の窓」という番組を見てましたからね。「♪窓をあけましょう♪」で始まる番組。ま、そんなことはどうでもいいとして・・・
なんの変哲もない一男一女の平凡な家族、長男である夫(松重豊)はしがないサラリーマン、真面目さだけが取り柄のような優しい男、そこへ・・・父親の死、葬式、残された母親を引き取り、この贅沢三昧の母親がオレオレ詐欺に遭うし、一人娘はとんでもない野郎とくっつき、すでに妊娠中、とにかくロクなことしか起きない、貯金はどんどん減ってくし・・・どうする嫁(天海祐希)。
ま、でも、最後はうまく帳尻を合わせてくれそうで、まあまあよかったです。