230301 THE LAST MOVIE STAR 2017 米 脚本・監督:アダム・リフキン
バート・レイノルズの遺作です。撮影終了の5ヶ月後、心臓発作で82年の生涯を閉じました。典型的なマッチョで、太い眉、髭面で、デカいスクリーンにぴったりというハリウッド的な俳優でしたね。
本作は彼の半ば自伝的なストーリーになっていて、名前こそヴィック・エドワーズとしていますが、レイノルズそのものです。監督のリフキン、もし彼から出演のOKが出ない場合は製作を断念することになっていたそうです。
かつてはハリウッドの大物スターとしてもてはやされていても、高齢になれば、忘れ去られる運命。彼もそうなるはずでしたが、ちょっとしたことから、最晩年になって妙な展開が待っていました。
テネシー州ナッシュヴィルの国際映画祭に招待され、そんな名前の映画祭なんて聞いたこともないと招待状をくずかごへ。ところが、ある日、親友とランチしていて、その映画祭はクリント・イーストウッドやアル・パチーノも受賞したことのある由緒ある映画祭と聞かされ(フェイクです)、どうせ暇だし、でかけることに。
ところが、行ってみたら、果たせるかなとんでもない映画祭で、頭に来た彼は途中で抜け出してしまいます。そのまま帰るのかと思ったら、ノックスヴィルへ。昔住んでいた家を見に行き、さらには5回の離婚歴がありながら、唯一愛したという、今はアルツハイマーで施設にいる最初の奥さんに面会したりと、なかなかの展開に。
予期せぬ出来事のてんこ盛り、人生、山あり谷ありを地で行った彼の姿を目の当たりにした、ナッシュヴィルでのスタッフ、一見、ヘソ出しホットパンツ姿のクソ女風が感動のあまり、まともになろうとしていくオマケまで。