ぐらっぱ亭の遊々素敵

2004年から、主に映画、音楽会、美術展、グルメなどをテーマに書いています。

角野隼斗 X 石田泰尚 X 田中祐子@ミューザ川崎

230321 つい先日、みなとみらいで聞いたばかりのカナフィルと田中祐子、今回はミューザ川崎です。ちなみにこれは自分で売り出し直後に買ってあったのです。ですから、1階左セクション右端8列目と理想的なポジションで、独奏者もマエストロもよく見えます。

ちなみに、指揮者のことはマエストロと言いますが、女性ならマエストラになるかと言えば、どうも実際にはそうでなく、男性と同じでいいようですよ。一方、首席奏者の場合も、女性だとコンサートマスターコンマス)の代わりにコンサート・ミストレス(コンミス)と言うことが多いのですが、ミストレスには愛人の意味合いもあることから、男性同様、コンマスが使われるようになりつつあるとか。どの世界でもそうですが、政治的妥当性と訳されるポリコレ(political correctness)が浸透しつつあります。

脱線しましたが、そのマエストロ田中、今日も素晴らしいパフォーマンスでした。なにせ今をときめく二人のソリストを背中にしての棒振りですから、右回り、左回りと曲芸のごとく、その小柄な身体をいっぱいに使っての指揮ぶり。小気味いい限りでしたね。

しかし、今日の主役はなんと言っても今をときめく天才ピアニストの一角を占める角野隼斗さん。彼のまえでは名手、石田組の組長も大変失礼ながら、少々陰が薄い、というのは言い過ぎです。十分過ぎるほどのインパクトがありました。

この組み合わせですから、5階まで満席でした。空席が全くなかった訳ではないですが、おそらく10席程度だったかも。また、当然ですが、若い女性客が圧倒的で、愚亭のごとき高齢男性はほとんど見かけませんでした。

愚亭の好きな演目が並びましたが、最後のは初めて聞きます。解説を読むまでもなく、ああ、これはジャズと言う風に聞こえます。演奏する方も聴く方もノリノリでした。終わるや否や、愚亭もスタンディングしてました。

そしてこの後、場内割れんばかりの喝采と、事前の注意喚起もなんのその、なんとも言えぬ叫び、女声が主でしたが、あまり普段耳にすることのない響きが館内を満たしました。

いつのまにかマイクが用意してあり、二人のトークがあり、これがまた爆笑もの。そぶりや間の取り方が絶妙で、なんだかお笑いのような組長の語り口にはさすが強心臓らしき角野隼斗もタジタジ。、そして、アンコールをなんと3曲も!

1. ガーシュインの三つのプレリュードから一番

2. ロシア民謡から「黒い瞳

ここまでは予定していたらしいのですが、その後、組長がなんとそのまま客席へ降りてしまい、最前列に陣取り、角野隼斗にさらに1曲の演奏を促したのです。それが、

3. カプースチン 8つの演奏会用エチュード Opus 40, No.3 トッカティー

この時点では、場内ほぼ総立ち状態でした。まさに熱狂の演奏会となりました。