240516 原題は PLANE (単に飛行機ってことですから、日本人的感覚から言うと、あれれ?感が強いですが、あちらではよくありますね、こういうの)'23 米 1h47m 監督:ジャン=フランソワ・リシェ
航空機事故にまつわるクライム・サスペンスものはどうもスルーできません。
落雷によりフィリピンのどこかの島に不時着できたのではありますが、この島、反政府ゲリラのアジトのある危険極まりない島でした。どうやって乗客を生還させるか、トランス機長(ジェラルド・バトラー)の機転と体力が頼りの綱です。
↑殺人犯ガスパール(右)を移送中だったことが解決への糸口になります。なにせ腕っぷしの強い元傭兵でしたから。
先が読めてしまう展開ではありましたが、見せ場は結構用意されていて、たっぷり楽しめました。
飛行中に自然災害のトラブルに巻き込まれ、不時着したところがとんでもないところだったという作品は、過去結構ありまして、中でも愚亭が高2の時に見た「地獄の翼」(Back from Eternity)はまさにその代表例。
1956年、 ロバート・ライアン、アニタ・エクバーグ(25歳!)、ロッド・スタイガーと結構大物が出ていたモノクロ作品で、不時着したアマゾンにはなんと首狩族が。
世田谷の実家からはるばる川崎の映画館まで見に行った甲斐があったと当時は思っていました。
それから70年近くですから、航空機の描き方、内部も外側もですが、には半端ないリアリティーがありました。ただ、主役のジェラルド・バトラー以外、キャラが全体に薄く、その辺りはもう少し工夫してキャスティングして欲しかった作品。女性向きではありません。