240526
2016年12月の第九演奏会で共演(?)以来、応援しているメゾソプラノの星 由佳子さんのリサイタルに行ってきました。滅多に降りることのない新百合ヶ丘にある小ぶりだけどおしゃれな空間が会場で、とてもよい雰囲気でたっぷりと堪能しました。
この人の力量は知悉していたつもりですが、今日は一段とパワーアップした技を披露してくれました。冒頭、いきなりの「イヨマンテの夜」には、会場全体が度肝を抜かれた思いでした。イヨマンテは彼女と同郷の古関裕而の作品ゆえ、彼女にとっては愛唱歌の一つになっているようです。
「めぐり逢い」から「紫陽花」までは愚亭の知らない歌が並びました。あえて難しいと言われる日本の歌を並べられたようです。オペラ「カヴァレリア・ルスティカーナ」からの「ママも知るとおり」は特に絶品でした。
その後、果敢にワーグナーにも挑戦、またアンコールでは「ドン・カルロ」からの有名なアリア”O Don Fatale"で満席(20人ほどですが)の聴衆を完全に打ちのめし、さらに求められるままに五輪真弓の「恋人よ」をなんとアカペラで聞かせてくれて全員ため息と共におひらきでした。
いやあ、参りましたねぇ〜〜。改めて、こんなすごい歌手が日本にもいたんだと思いましたよ。もっと大舞台でどんどん活躍してほしい逸材であること、強く認識した午後でした。
ああ、そうそう、食事もすこぶる美味でした。