240530
愚亭が所属する地元合唱団の定期演奏会に、昨年賛助出演していただいたバスのTYさんが出演するので、ご招待いただき、上野へ行ってきました。
この名門合唱団のことはたびたび噂には聴いていたので、大いに期待して臨みました。確かに、期待通り、あるいはそれ以上の立派な演奏でした。合唱とは、やはりハーモニーが命ですから、団員一人一人の技術もさることながら、パート毎の音程をいかにピタッと揃えて、美しい響きを生み出すかにかかっています。
その点、この合唱団はお手本のようなハーモニーを聴かせてくれました。上のチラシにあるように男女合わせて17名(S5, A5, T3, B4)という小編成ですが、規模を感じさせない響かせ方でした。個々の技量はもとより、そこは指導者の腕であり、稽古量がものを言う世界だと尽々思いました。
しかも、全編すべて暗譜で歌われたわけで、残念ながら、我が合唱団には到底真似のできる技ではありません。すくなくとも当分の間は。でも、こういうモデルがあることは励みになりますね。
前半は美しい日本の調べ、後半はくだけて楽しい演目が並びました。でも、いきなりフランス国歌を男声陣が歌ったのには、驚きました。今年のパリ・オリンピックへの讃歌なのでしょう。
もっと驚いたのは、その後、女性団員のお一人が登場、いきなりフランス語でスピーチですよ。それをTYさんが日本語にしていましたが、フランス語は相当流暢で、この方が多分男性陣にフランス語のディクションを指導されたのでしょう。なかなかこなれた発音でしたから。聴衆にフランス人がいたら、きっと喜んだはずです。
また、戦後間もなくのラジオ歌謡「花の街」は、会場と一緒に盛り上がりました。愚亭も結構本気で会場に和しました。
ラストはしっとりと「落葉松」でしめくくり、アンコールを2曲ほど披露して大喝采のうちにおひらきとなりました。8時半でしたから、休憩時間をはさんで正味75分でした。長すぎずちょうどよかったと思います。それにしても、羨ましい存在です。