240602 余程のことがない限り、毎回招待状をいただいて、この楽団の演奏会を聴きに行っています。地元オケを応援したくなるのは当然でしょうね。首席の吉原葉子さんは大田区のご出身ですし・・・。
今日のマエストロは愚亭は初めてです。五味田恵理子さんは、以前なんどかお聞きしています。
元祖エンゲルベルト・フンパーディングのヘングレ前奏曲はわずかに8分、いかにもこれから楽しいことが起きまっせってな感じの曲でした。
今日の弦の編成は向かって左、つまり下手側からヴァイオリン、第2、ヴィオラ、チェロ、その後ろにコンバスという、比較的珍しい配置でした。高音順だから、これってむしろいいように思いますが、第2が上手側手前に来ることが多いし、ヴィオラがその位置を占めるのが一番多いようです。
さて、ショパンです。これが、まあなんと素敵なメロディーなんでしょうかね。まだ耳に残っています。こういうのが書けちゃうんだから、やはり天才たる所以ですかね。どの楽章にも宝石のようなきらびやかな旋律が散りばめられています。それを五味田さん、気持ち良さげに弾かれていました。
なりやまぬ拍手に応えてアンコールはショパンのノクターンOp.9-2変ホ長調でした。20分の休憩があって、愚亭がもっとも好きなアレですよ、ドボちゃんの「新世界より」。どこを切り取ってもいいんですが、好きな箇所は2楽章のコンバスによるちょっと長いピッツィカートのパッセージ、その後の弦の第1プルトだけ、さらに、首席だけが奏でる夢のような終演部、そしてもちろん勇壮な4楽章、とくにホルンが奏でる超スピーディーなパッセージですかね。ま、どこも素敵なんですがね。
そう言えば、ちょっとした事故がありましたね。オーボエが単独で出るところ、音詰まりというんでしょうか、最初の音が不発だったんです。なんたって、あの2枚リードは超難物なんで、こういうことって、初めてではありません。以前、ファゴットで同じことが起きがことがありました。ちょっと奏者には気の毒でした。愚亭の耳がおかしかったなら、もうしわけないですが・・・。
アンコールは、これまた耳馴染みのある同じドボちゃんのスラブ舞曲第2集第2番でした。
外に出たら、大粒の雨が降り始めたところで、みんな大慌てでした。