240617
「連隊の娘」は例のハイC9連発のアリアがあまりにも有名でそれだけは聞いていましたが、オペラそのものはまったく知りません。またピーア・デ・トロメイの方は、タイトルすらつい最近まで知りませんでした。懇意にしているメッゾの星 由佳子さんがロドリーゴ(男)役で出演が決まったとだいぶ前に知らされて、初めて存在を知った作品。
と言う具合で、どちらも馴染みがないので、いい機会と思ってこの企画に参加することにしてあったのですが、折悪しく体調不良。でも、まあまあのアクセスなので、思い切って行ってまいりました。いやあ、行った甲斐がありました!長屋晃一氏の解説もよかったし、出演された4人の方々、ほんとに素晴らしくて、引き込まれました。もうセット券購入済みなので、11月を待つばかりです。
バリトンの井出壮志朗さんはかなり昔、デビュー当時、一度だけ生で聞いています。荒削りながら、高い将来性を感じました。今やすでに立派なバリトンに成長されていて、嬉しい限りです。
小堀勇介さんのハイトーンはつとに有名ですから、驚きはしなかったですが、まあ見事なAh! mes amis, quel jour de fȇteでした。ハイCをきれいに9回並べたのは当然として、その音楽性の高さには脱帽でした。すばらしい、さすがです。
ソプラノのお二人は名前こそ、知ってはいましたが一度も聞く機会がありませんでした。聴きしに勝る名唱でした。舞台映えするお姿も、お二人とも立派なものです。中部地方出身という共通点も。それゆえ、もしかしたら関東ではそれほど露出がないのかも。とすれば残念なことです。
内容のすこぶる濃い75分でした。