ぐらっぱ亭の遊々素敵

2004年から、主に映画、音楽会、美術展、グルメなどをテーマに書いています。

「DEP: 重大事故捜査班2〜高速列車編」

240708 DEPARTURE 第1作航空機編に次ぐ第2作。

やはり思った通り、第1作ほどのキレはありませんでした。それは空を飛ぶ、陸を走る、この違いで、航空機にまつわる事故の方がどうしても悲惨だからでしょう。ま、あまり期待していなかった分、見終わっての感想はまあまあでした。その分、やはりプロットもうんと脇道も盛り込まないといけなかったんで、製作陣は苦労したかも知れません。

カナダのトロントからシカゴへ向かう高速列車が途中、何者かの陰謀に巻き込まれ脱線転覆、100人近い死亡事故となります。事故原因の調査がさっそく始まります。そこへ、登場するのが我らが(?)ケンドラ・マリー(アーチー・パンジャビ)!なんでアメリカでの事故にイギリス人が?たまたまワシントンD.C.での会議に来てたとか。この辺り、無理、ありますよね。

しかも事故調査中に浮かび上がった人物を訪問すると、この人物から「そもそもあんたみたいなインド人が出る幕じゃないんだよ!」と侮蔑的な罵声を浴びます。ここはあえて少し自虐的になってますが、見てる方はうんうん、と頷きました。パンジャビさんには悪いけど。どうも好きになれないキャラなんで。

当然、事故調査に当たるFBIはいい顔をしませんが、ケンドラがここでも辣腕を振るうもんだから、徐々に両者の協力関係が成立していきます。

んで、事故原因ですが、スピードの出し過ぎ、踏切でのタンクローリーとの衝突、コンピューター制御の不備とか、いろいろ。でも調べていくうちに、あるカルテルの関与が徐々に鮮明に。

ラストは意外や意外の人物が・・・と、まあいつものパターンですが、まあまあ見せ場はいくつか作りましたね。

さて、次は3作目、大型客船の登場となります。まだアマプラ未配信なので、楽しみに待つことに。

ちなみに、第1作で活躍したクリストファー・プラマーですが、第2作ではほんのちょい役でした。そして、その直後、2021年2月に91歳で亡くなります。遺作は「ラスト・フル・メジャー」ですが、TVドラマとしては、本作は遺作ということになります。「サウンド・オブ・ミュージック」でフォン・トラップ大佐を演じた時は29歳で、その時の映像は今でもまざまざと身に浮かびます。彼はカナダのトロント出身で、本作で高速列車が発車する都市だったのは、偶然でしょうか?

なお、クリストファー・プラマーの遺作となります。