ぐらっぱ亭の遊々素敵

2004年から、主に映画、音楽会、美術展、グルメなどをテーマに書いています。

「別の被害者」@Amazon Prime

240731  PAROLE CONTRE PAROLE  (言葉vs.言葉)仏 2017  1h27m 監督:ディディエ・ビヴェル

何の気なしに見始めたら、引き込まれました。

舞台はパリ、主人公ローラは頭の切れる美人オークショニアで、すでに財をなし、パリ市中に立派なアパルトマンで生活している、いわゆるMatured Woman、男が寄りつかないはずはありません。

とあるパーティーで知り合ったオークション経営者のイケメン、ギヨームに誘われるまま夕食を共にし、彼の別荘へ。途中までその気だったローラでしたが、自信満々の彼の態度に急に嫌気がさして拒絶しますが、力づくでひきずりこまれます。

それだけなら、単なる強姦事件で、彼女が告発しなければ、そのまま過ぎていくような話でしたが、その夜、ギヨームが自宅に帰ると、奥さんが殺されております。第1発見者となったギヨーム、当然被告人となります。

アリバイは強姦事件、そうローラにそれを証言してもらうしかないのですが、ローラは復讐心に燃えておりますから、シラを切ります。絶体絶命のギヨーム、さあ、どうなるでしょうか。

ここに自分の妻がやはり強姦の被害者となり鬱を発症して飛び降り自殺した刑事が登場、その話をローラにします。ローラはすでに精神的に打撃を受けており、仲良し4人組の女友達の誘いも断り、鬱々としていた時期だけに、刑事の話は刺さります。

意外にあっけない幕切れで、いささか置いてけぼりって感じで、前半よかっただけに、ちょっと残念な幕切れでした。監督も出演俳優、誰一人知らない面々でした。