240810
この夏、3回目となるフェスサマミューザはご覧のように愚亭が最も好きなこの2曲という豪華な組み合わせ。
チェリストの北村 陽(よう)さんはまだ19歳ですが、小柄であどけない容姿には似つかない堂々と落ち着いた弾きっぷりで満員の聴衆を魅了しました。
マエストロの角田鋼亮(つのだ・こうすけ)さん、漢字も発音もかなり硬くてとんがったイメージですが、いかにも人当たりの良さそうな感じの言い方です。
プレトークでドボルジャークが大好きと吐露されていただけに、すっごく熱のこもった振りっぷりでした。イングリッシュ・ホルン奏者には、演奏終了直後にまず1回、さらに楽屋に一旦引っ込んでから戻ってくるや再び喝采を浴びさせていました。超超有名なソロ演奏があるので、緊張するでしょうが、この栄誉がありますから、堪えられませんね。
やはり愚亭には第2楽章序盤のコンバスによるちょっと長めのピッツィカートと終盤、首席ヴァイオリンとヴィオラだけによる美しい演奏、そこにはいつも感動してしまいます。
開演前に20分ほどプレ・トークがありました。なんでも中学時代からすでにオケの一員で、とりわけドボルジャークがお好きだったそうです。それで曲の解説も時折旋律を口で紹介しながらされたので、とても分かり易かったです。
ところで、上のプロフィールでマーカーで記した指揮者の分類ですが、わかりにくいですね。楽団によってそのあたりは自由な呼称を用いているのでしょうが、ご覧のように常任指揮者という表示がありません。
ということは首席祖者がそれにあたるんでしょうかね?桂冠指揮者、名誉指揮者、いずれも過去の実績・功績に対する称号のようです。他にも客演指揮者も音楽監督というのもありますので、まことに分かりにくいです。その点で言えば今日のMo.角田は客演指揮者なんでしょう。
ご覧のように、パイプオルガンの横までびっしり入っています。こんだけ満員になるのは珍しいです。
アンコールは北村さんはバッハの無伴奏チェロ組曲6番 サラバンド、オケはドボルジャークのスラブ舞曲作品72-2でした。
今年のフェスタ・サマーミューザもいよいよあと2日、最終日にはまた来る予定です。