ぐらっぱ亭の遊々素敵

2004年から、主に映画、音楽会、美術展、グルメなどをテーマに書いています。

「(r)adius ラディウス」@AmazonPrime

240812 RADIUS (半径)1h33m カナダ 2017 監督:カロリーヌ・ラブレッシュ、スティーヴ・レオナール

センセーショナルな副題と主人公役のディエゴ・クラッテンホフ(「ホームランド」、「ブラックリスト」いずれもネトフリで視聴)に釣られて見始めてしまったら、これが面白い。

事故に遭って、記憶喪失になったリアム(クラッテンホフ)がとりあえず道端でヒッチハイクで助けを求めようとしたら、目の前の運転手の女性が死亡!その後、同じように彼に近づいた生き物がバタバタと目の前で白目になって倒れる様を目撃すると、やっと自分自身がその原因であったことに気づくわけです。

そこで、このタイトルが意味を持つのですが、要は彼のいるところから半径15mに近づくと死に至るということは、何らかの放射線のようなものを発するとしか思えないわけで、そもそも記憶喪失に至った事故とは・・・?ところで、邦題の冒頭を(r)としてある意味は何なんでしょうかね?

途中からジェーン(実際はローズ)という見知らぬ女性が現れ、彼女と一緒にいる時だけ、放射線のようなものが消え、周囲も無事であることが分かるのですが、なんでそうなるのか・・・。彼女も記憶喪失なので、二人は因縁浅からぬ関係であったことが徐々に・・・。

後半はかなり様相の変わった展開となり、意外に(失礼ながら)うまく作られています。カナダ人監督兼脚本家としてよく知られるドゥニ・ヴィルヌーヴも絶賛したらしいです。

ちょっと風変わりなSFクライムミステリーとして楽しめました。

ところで、ジェーンを演じたシャーロット・サリヴァンという女優、初めて見ましたが、すごい目力に圧倒されました。これまであまり大した作品には出ていないし、国際的な知名度は高くないですが、ちょっと注目です。