240819 今年の春から取り組んできた公演、やっと本番を迎えました。
上のチラシ、ぎりぎりで写真を差し替えていますが、当初予定されていたソプラノの高橋絵理さんが体調不良で降板となり、急なオファーにもかかわらず、佐藤亜希子さんが見事に代役を務められました。
我々合唱団の出番は午後8時半ころの第2部でした。
1曲目の闘牛士の歌ですが、その前のVivat vivat le toreroから歌い始めます。それで舞台に登場する直前にリーダーが鳴らす調子笛で全員が冒頭の音を確認して、伴奏なしでいきなり歌い始めます。
それからエスカミリオが颯爽と登場する場面、全員でにぎやかに囃し立てて、トレアドールを舞台にいざないます。
ラストは、ソリストさんたちも全員加わって、日本語で「民衆の歌」を元気よく歌って幕。
↑ごらんのように、男女数がほどほどバランスが取れていて、とても歌いやすく感じました。
ソリスト陣、前述のソプラノ、佐藤さんは内外での経験豊富な方、特に椿姫は彼女の十八番とも言えるオペラで、第1部での最大の聴きどころだったかも知れません。ちょっと前ですが、世界的なソプラノ、マリエッラ・デヴィーアとダブルキャスト出演したぐらいですから!
愛称テラッチで知られるテノールの寺田宗永さん、今宵も絶好調、きれいな高音が館内に響き渡っていました。Nessun dormaの最後の高音も気持ち良さげに伸ばしていました。日本でもなかなかこれだけの伸びのある高音が苦もなく出せるテノール、多くはないですから、日本オペラ界では貴重な存在です。
バリトンの渡辺弘樹さん、フィレンツェ在住で、日本と行ったり来たりで活躍されています。このところ、あまり体調が良くない中ですが、相変わらず国際級の喉を披露されていました。
「帰れ、ソレントへ」をバリトンが歌うのは、それほど一般的ではないと思いますが、なにか特別な思い入れがあるのかも知れません。
1部最後の三重唱、シモン・ボッカネグラから「アメーリア、許してください」は、小さなホール(収容力350人)ではもったいないほどの重量級の響きでした。
挨拶する寺田さん、右へ渡辺さん、菊地さん(ピアニスト)、佐藤さん、マエストロ松下、右端は合唱指導兼副指揮兼ステージ・マネジャーの原田敬大さん
平日、しかも夕方でも酷暑の中、完売の満員御礼!ありがたいことです。終演後、ちょっとしたセレモニーがあり、それから近くの中華に繰り出して、打ち上げ!マエストロ始め、ソリスト、ピアニスト全員が参加して、大いに盛り上がり美酒に酔いました。
これで、歌劇派としては、残すところ12月の第九だけとなり、しばし歌劇派ロスに陥りそうです。