240916
昨年、ウチの合唱団(大田区民第九合唱団)の定期演奏会で取り上げた演目とまったく同じ2曲を歌う演奏会へ。 ウチのアルト団員がリベンジとばかり参加していたので、聴いてきました。
我々は蒲田のアプリコホールで歌いましたが、今日は会場がミューザ川崎!ほぼ満員です。こっちの方がアプリコより聞きやすいように感じました。
それとマエストロもこの世界では著名な方で、指導力には定評があります。そのせいばかりではありませんが、なかなかの熱演でした。
とりわけ小難しくて厄介な「土の歌」は、明らかに我々よりも上手く歌ってました。力量の差は歴然、認めざるを得ません。
やはり歌詞は日本語でも半分ほどしか聴き取れませんでしたが、配布されたプログラムに歌詞が記載されていたのはよかったです。こう言う配慮は必要です。
もちろんモーツァルトの方も見事な演奏でした。特にソプラノパートの響きがとても美しく安定していたことにも感心しきりでした。40人ほどがソプラノでしたが、この人数で、しかも失礼ながらかなりの高齢者がおられたのに、声がきれいに揃っていました。
合唱のうまさの秘密の一つは↓にあるように、各パートにテクニカル・アドバイザーと称するプロが特訓し、本番の舞台に乗っておられたので、これは団員にはかなり心強い支えになったでしょう。
この方、北伊で活躍されていたようで、ノバラ(Novara)市での国際コンクールで入賞というところに痛く親近感を持ちました。愚亭が学生時代にしばらく滞在したミラノとトリノの中間にある小都市だからです。個人的な話ですみません。
加えて、ソリスト陣が盤石でした。テノール以外は以前から知ってる歌手でしたが、絶妙なバランスにため息。特にソプラノの隠岐彩夏さんの歌唱にはうっとり!旧姓でご活躍の頃から聴いていますが、確実に進化されていて嬉しい限りです。
この中で、テノールの鏡貴之さんは初めて聞かせていただきました。ご覧の通り、イケメン、かつ歌唱力もすばらしかったです。経歴を見ると、隠岐彩夏さんと同じ岩手大学→芸大大学院ですから、今回のお二人ご一緒のご出演は偶然ではないでしょう。どうやら宗教曲を得意とされているようです。
バスの黒田祐貴さん、つい先日、アプリコでの「こうもり」楽日組でファルケを演じられたばかり。ご本人は嫌がるようですが、今や二期会の重鎮、バリトンの黒田博さんの子息であるのは周知の通りです。聞くたびにお上手になられています。