ぐらっぱ亭の遊々素敵

2004年から、主に映画、音楽会、美術展、グルメなどをテーマに書いています。

レクチャー・コンサート「カルメン」@カワイ表参道コンサートサロン パウゼ

241114 この会場には何年ぶりでしょうか。コロナ後、初めて来ました。

二期会の人気者、テノール高田正人さんが自分の名前を冠するレクチャー・コンサートをシリーズ化しているのですから、大したものです。今日は講師と歌手で大活躍でした。

レクチャー前半はカルメンが作曲された経緯、時代背景などについての解説があり、知っているつもりで知らないこと、結構ありました。

途中からカルメン役の豊島ゆきさんが入られて、高田さんと意見交換をされ、その後、一旦楽屋に引っ込み、今度は赤いカルメン衣装に着替えて再登場。定番のハバネラを歌われて前半は終了。

豊島ゆきさんは初めて聞かせていただきましたが、カルメン向きの、大変艶やかな、そしてパワフルな発声でした。この方、容姿もまた妖艶で色気たっぷり、純朴なドン・ホセを誑かすにはぴったりでした。

後半は満を持して人気沸騰中の宮地江奈さんが登場。まずは高田さんとの二重唱。ついで、再び豊島さんのセギディリアがあって、宮地さんのソロ。

ラストは聞かせどころのカルメンとホセの命懸けの二重唱となるわけですが、ちょっとしたハプニングが。ここはたっぷり聴いてもらおうと字幕を用意していたのはよいのですが、、機器のトラブルか、かなりのロスタイムがあり、せっかく字幕が出ても、今度は肝心の歌にシンクロせず、愚亭などはそれが気になって二重唱に集中できず、もったいないことをしました。

かなり予定時間をオーバー、9時半ころに終演。いつもはその後、挨拶に出て来られる出演者との交歓もできるのですが、帰宅まで1時間を要する者はあわただしく会場を後にせざるを得ませんでした。

それにしても、定評ある高田さんの話術の見事さには感心しりきでした。もちろん、歌唱でも存分に楽しませてくれました。