ぐらっぱ亭の遊々素敵

2004年から、主に映画、音楽会、美術展、グルメなどをテーマに書いています。

「フィデリオ」METライブビューイング @109シネマズ川崎

250425

ストーリーは、公式HPから:

18世紀末(本演出では20世紀半ば)、スペインのセヴィリャ近郊にある国事犯の監獄。牢番ロッコの娘マルツェリーネは、父の助手フィデリオに恋している。だが「フィデリオ」の正体は、獄中にいる夫のフロレスタンを助け出すため男装している彼の妻レオノーレだった。フロレスタンは監獄の所長ドン・ピツァロの悪事を暴こうとして、逆に投獄されてしまったのだ。司法大臣ドン・フェルナンドの視察があると知ったピツァロは、フロレスタンを殺そうと監獄へ下りる。だがその前に立ち塞がったのは、「フィデリオ」ことレオノーレだった…。     

ということで、それほど、込み入ったはなしではありません。

ベートーベンのたった一つのオペラということですが、実に完成まで9年も要したそうです。序曲はよく抱き合わせ演奏されますが、オペラ上演機会はさほど多くはないということで、愚亭も今回が映画ではありますが、初見です。

うーん、愚亭にはそれほど魅力を感じる作品ではないというのが、正直なところです。どこかにベートーベンのことだから、魅力的な旋律がふんだんに盛り込まれ、すごいアリアでの盛り上がりを期待したのですが・・・唯一、1幕でのフィデリオ(レオノーレ)の長いアリア、「訪れよ、希望よ!」は印象に残りました。

これを歌ったリーゼ・ダーヴィドセン、今回も素晴らしいです。彼女がこの役を演じるだけでも、見る価値、おおありです。現在、双子を妊娠中で、出産前の最後の舞台とか。ただでさえ男性を凌ぐほどの大柄ですが、それが更に一回りほど大きくなって、画面を圧します。

相手役のフロレスタンを演じたのは、この人、

珍しくウェールズ出身です。かなり遅咲きのキャリアです。ちょっと線が細いかも。ま、リーゼ・ダーヴィドセンの前ではみんなそうなっちゃいますね。(笑)

ご覧の通り、アジアの顔です。韓国かなと思っていたのですが、中国でした。なかなか存在感がありました。残念ながら、日本人はなかなかメトの舞台に立つ人は現れませんね。

そして指揮はこの方。

かなり男性っぽい指揮ぶりで、すっごい喝采でした。蛇足ながら、やはり女性でもマエストロと案内されてました。マエストラという呼び方も存在するようですが・・・。

ルネ・パーペを見下ろす感じですから!

イン・ファン、結構見せ場を作っていました。

ついに獄中で夢にまで見たフロレスタンに再会するレオノーレ。素晴らしい二重唱!

すごい人数となるフィナーレ、賑やかに終演です。