250714

人気オペラの登場なんで、すぐに座席予約をした甲斐あって、ひさしぶりにエグゼキュティヴ・シートが取れました。普通席でも全然構わないけど、オペラの場合は途中休憩がありランチタイムとなるので、少し座席周りが広いと何かと便利ではあります。
過去なんどもブログには掲載していますが、学生時代にイタリア歌劇団引っ越し公演で裏方通訳をやった折の演目の一つがこれでした。ですから、愚亭にはオペラと初めて出会った作品の一つですから、強烈に印象に残っています。
あれから半世紀以上、今回世界最高の舞台であるメトロポリタンの公演で見たセヴィリアは、その時に近い感動を味わいました。まずは圧倒的に洗練された舞台装置・美術の世界にころりとやられましたね。
それから世界最高峰のキャスト陣、フィガロ、ロジーナ、アルマヴィーヴァ伯爵の3人は三者三様に息を飲む素晴らしさ!詳細→METライブビューイング HP
フィガロのアンドレイ・ジリカウスキ、名前からしてロシア系と思いましたが、なんとモルドヴァ人でした。面構えも悪くないですが、歌いっぷりがなんとも見事なフィガロでした。
ロジーナのアイグル・アクメチーナ、これまたややこしい名前ですが、この方は中央アジアルーツのロシア人。まだ31歳で、完成度ピカイチのメゾで、低い声が半端なく響くし、高音域までむらなく響かせる技は熟達した歌手かと思わせます。このシリーズのカルメンでも驚愕しましたが、今日はまたその時を超えるほど。
軽めの声のテノール、ミネソタ州出身のアメリカ人、ジャック・スワンソンが、まあ聞かせてくれました。とりわけ終幕の長い長いアリアを得意のアジリタを存分に交えた超絶技巧を披露して万雷の拍手を浴びていました。
いるもんですねぇ、いくらでもこうしたすごい歌い手が!あらためて世界は広いし、こうした天才的な歌手がメトの舞台に集結してくるさまは、なんとも羨ましい限りです。そう言えば、あまり重要な役ではありませんが、アジア系の男性が二人ほど。韓国か中国でしょうか、残念ながら日本人ではなさそうです。
やはり、この素晴らしい舞台は生でみることがかなわない以上、@¥3,700払って劇場で見るしかありません。公開期間は1週間(確か東劇だけは2週間?)ですから、うっかり公開期間をすぎてしまいがち。早めに予定表に入れておく必要ありますよ。