250811 LES CHOSES HUMAINES (人間らしいこと)仏 2021 2h18m 製作・脚本・監督:イヴァン・アタル

重く暗い題材を扱った法廷ドラマ。見応え、たっぷり。フランスの法廷ドラマ、それほど見た記憶がありませんが、米英方式との違いにかなり驚きます。
レイプを扱った事件だけに、かなり生々しい会話と表現がたっぷり出てきます。こんなにも冷静に、具体的に語らせるというのは、いかにもフランスらしいと思いましたね。
かなり複雑な家庭環境にいる大学生アレクサンドル(ベン・アタル)が主人公です。裕福な家庭ですが、父親、ジャン(ピエール・アルディティ)はテレビ界の大物司会者、母親、クレール(シャーロット・ゲンズブール)も著名な随筆家ですが、夫婦関係は破綻してます。
ジャンは立場を悪用して若い女に手を出し、子までなして良い生活をさせています。一方のクレールも今はアダムという恋人と同棲中。アダムには先妻との間にミラ(シュザンヌ・ジュアネ)という年頃の一人娘がいて、たまたまアダム、クレール、アレクサンドルが食事中に訪ねてきて、「ちょうどよかった」と、でかけようとしているアレクサンドルにパーティーに一緒に連れて行ってもらえてと促します。
これが運のつき、とんでもない事件に発展していきます。なんとこのミラ、こともあろうにいわば身内でもあるアレクサンドルにレイプされたと告発したから、さあ大変!とりわけ、ジャンとクレールは世間に知られた存在だけに、大慌てで、あの手この手で事件の揉み消しに走りますが・・・。
当事者しか知らないことだけに、さまざま憶測も飛び交い、裁判は紛糾しますが、日本人にはちょっと意外な顛末が。親の因果が子に報い、と言いましょうか、フランスらしい展開が面白かったかな。
ちなみに監督のイヴァン・アタルはシャーロット・ゲンズブールとの間に息子が。本作の主人公、ベン・アタルです。つまり一家総出で作った作品と言えます。