ぐらっぱ亭の遊々素敵

2004年から、主に映画、音楽会、美術展、グルメなどをテーマに書いています。

「Viva! 公務員」@AmazonPrime

250817 QUO VADO?  ラテン語QUO VADIS? 主よ、どちらへ?のもじりで、「俺はどこへ行く?」)16年初夏開催のイタリア映画祭出品作。1h26m 脚本・監督:ジェンナーロ・ヌンツィアンテ 主演のケッコ・ザローネ(劇中主人公の名前でも)は脚本も共同で担当。

見た目、ちょっとゲイっぽいケッコ、劇中でも同じ名前です。かなり人気の喜劇俳優のようです。この作品、本国で大ヒットしたとか。でも、日本ではサッパリだったみたいです。

ケッコはまだ親がかりの中年独身男。イタリア特有のマンミズモ、つまりマザコン。珍しくありません。保守的な地方都市では特に食いっぱぐれのない公務員は人気職種。彼もそんな一人。

ところが、リストラの波が及んで運悪くケッコだけがその対象に。上司である女、自分の手柄にしようと、すこしだけ高めの退職金を設定して、彼にそれに応じる書類にサインさせようとしますが、いくら額を釣り上げても一向に応じようとしません。

そこで、嫌がらせとして、辺鄙なところへの異動を命じるものの、それをむしろ楽しみされてしまい、打つ手がありません。当初の倍の退職金にも応じず・・・。

最後はとうとうアフリカのどこかへ転勤を命じられ、空港からの移動中に人喰い人種に囚われの身に。これが冒頭のシーンとなります。スッタモンダの挙句・・・。

なかなか笑えました。深刻な社会問題を上手に喜劇に落とし込んでいますが、厳しい現実の裏返しでもあり、笑いと同時に悲哀も感じさせるドラマになっています。