ぐらっぱ亭の遊々素敵

2004年から、主に映画、音楽会、美術展、グルメなどをテーマに書いています。

「この世界の片隅に」@AmazonPrime

250821

実はこれ、2016年封切り時に映画館で観ています。えらく混んでいて、予約段階で1席しか空きがなく、なんと最前列の左端で見ました。そのせいかどうか、それほど感心した作品とは思えなかったと、自分のブログに書いています。多分、睡魔に襲われていた可能性、大です。

今回、配信でじっくりと見て、本作の素晴らしさ、しっかりと確認できました。いやま、この片渕須直という監督、参りました!こんな作品、撮っちゃうんですから。戦争映画(アニメ)と言えば、ほぼ男の視点で描いていますが、本作は平凡な主婦の視点で描き切っています。

舞台は広島から山一つ越えた海沿いの呉。ここへお嫁にきたすずが主人公。当然、呉は海軍基地があり造船の街でもありますから、米軍の重要標的となり、19年ころからたびたび爆撃され、すずちゃんも不発弾の爆発で右手の肘から先を失うと言う悲惨な目に逢います。

でも、怖いのは刻々と8月6日が迫ってきている時です。彼女の実家のある広島に帰省しようとしているところで、その日を迎えます。この辺の描き方がまた秀逸!

ピカっはあってもその後の爆風は山に遮られて、それほどの被害は出なかったのですね、呉の町は。その後、半年ぐらいのところで、終わります。

緻密で優しいタッチの作画に引き込まれます。日本のアニメ技術、今更ながら、感動します。

主人公の声をやるのんが見事です。彼女、あまちゃんの後、なかなかうまく行かなかったようでしたが、すず役で新たな才能が開花したみたいです。ほかの声優さんたちも素晴らしかったなぁ。

あと監督自身が担当した音響にもやられました。