ぐらっぱ亭の遊々素敵

2004年から、主に映画、音楽会、美術展、グルメなどをテーマに書いています。

マーラーの復活本番、ほぼ無事に終了

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実は、ちょっと事故が・・・。合唱団、あらかじめ決められていたところで、全員立てないという痛恨のミス。それ以外は完璧だっただけに、本当に悔しいです。やはり練習回数4回と少なかったのが主因でしょう。愚亭も結構長いこと歌っていますが、こんなことは初めて!

全員、「あれ?」って思ったはずなのですが、周囲が誰も立たないと立てないのですよ、1人だけでは。結局、最後の練習番号46、Mit FLügeln, die Ichでさすがに立ち上がりましたが、なんかモヤモヤ感が残ってしまった演奏会になりましたね。

オケもソリストさんたちも完璧だっただけに、申し訳ないことしてしまいました。終演後、打ち上げには当初から不参加を決めていて、セーカイでした。多分、参加していたら、針の筵だったかと。

ところが、翌日、合唱団世話役(ご当人もテノールで歌われました)から受信したメールには、さすがに立てなかったことのお詫びの言葉はありましたが、その後、紹介された来場者からのコメントには賛辞が並び、合唱団の”事故”に触れていたコメントは皆無。

また愚亭の知り合いの来場者からも、ひとこともそれに触れたコメントがなく、ホッとしたと同時に、なにか拍子抜けした思いでした。なるほど、聴いている側からすれば、合唱団がそもそもどこで立つかなど、知らないはずだし、立つのが不揃いだな、程度にしか認識されていない様子で、改めて安堵した次第です。

いやあ、それにしても「復活」の前奏として歌った「神秘の存在証明」の作曲家でもあるMo.平林 遼には改めて感服しました。愚亭には今回で6回目の「復活」となりますが、最も印象に残る感動的な演奏でした。プロの奏者が半分以上(?)のこのオーケストラ・ラム・スールの力量にも舌を巻きました。

諸々ありましたが、参加できたのはラッキーでした。

ところで、このすみだトリフォニー大ホールですが、そもそも愚亭が7年前に初めて「復活」を歌ったのがここでした。舞台に乗ったのはそれ以来ですから懐かしかったです。改めて舞台から客席を眺めると、舞台側からの遠近法に基づいて設計されていることがよく分かりました。客席側から見ると、何か違和感があるのですが、なるほど、こういう設計デザインだったとは!愉快な発見でした。

終演後の1枚。パイプオルガンの両側にはバンダの8人の金管奏者が並んでいます。

開演前、マエストロ平林 遼の向かって左はソプラノの隠岐彩夏さん、右はメゾソプラノ藤田綾さん。マエストロの本番衣装はまた独特のデザインで、相変わらず独特の服装愛好家です。終演後のご挨拶も個性あふれるもので、好評だったと思います。



エントリーした歌劇派の団員たちと