251116


2日目の公演を見てきました。満員でした。旧知の星由佳子さん(⬆︎ドゥ・ラ・アルティエール夫人、継母役)に早めに席を取ってもらいましたので、前から2列目でした。オペラは高額でも、できるだけ前の方で見る主義なので、大満足でした。(尤も、世界著名劇場の引越公演は無理ですが)
一言で、大変楽しい舞台でした。細かいことを言い出すときりがないですが、見終わって「ああ、楽しかった!」とならないと。そう言う意味で、マスネの本作はぴったしハマりました。
サンドリヨンと言われても日本人にはピンと来ない人の方が多いと思いますが、我が世代ですがと、やはりW.ディズニーの不朽の名作アニメ「シンデレラ」! グリム兄弟も灰かぶり姫を扱った作品を残しているようですが、それより先にフランスのシャルル・ペローが作った物語が原型となっているようです。
Cinder(英語)、cendre(仏語)、cenere(イタリア語)、いずれも灰のことで、その派生系として、Cinderella, Cendrillon, Cenerentolaというタイトルが生まれたことになります。ということで、ロッシーニの同じ原作に基づくオペラはチェネレントラとして、本作以上に公演回数は多いようです。
それから、マスネは、解説によれば、オペラという意識はそれほどなかったとか。本作も下の、当時のポスター(パリのオペラ・コミック座公演)の副題にあるConte de fée(妖精物語)というジャンル名にしてたようです。

さて、本公演ですが、舞台デザイン、衣装、照明、演出、どれも申し分なかったです。もちろん、オケも合唱もバレエも含めて、歌手たちにも納得でした。ソリスト陣、粒、そろえましたねぇ。
中でも、そりゃ星さんは、その名の通り、断然輝いていました。歌唱はもちろん、演技も。それに、ご覧のように恵まれた容姿ですから、舞台映えのすること、尋常ならざるものが。
実は2年前の9月にも、星さんが同役を演じたこのオペラ、杉並公会堂小ホールで見ているのです。ただ、この時はかなり小規模なものでしたから、それなりに楽しめましたが、言わば導入編のような公演でした。
その点、今回のは何もかもが本格的で、世界的にも公演回数の少ないオペラだけに、高付加価値の公演であり、ほんとによかったと思っています。
ところで、冒頭、緞帳に投影された題字ですが、あらかじめ撮影したものをプロジェクション・マッピングで映されたと思い込んでいたのですが、これはアライブペインティングという手法、つまり直に手でガラスペンを使ってCendrillonと書いているのをそのまま投影されてたと、後で知りました。こんな技術があったとは!
そう言えば、担当された中山晃子さんと言う方のプロフィールはスタッフではなく、キャストに記載がありました。
蛇足ながら、当日無料配布のA5版のプログラム、とてもよくできていました。岸純信さんによる曲目解説、ウェルズ恵子さんによる「なぜガラスの靴」深掘り解説もなかなか読ませましたが、何より、小型なのがよかったです。