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両組とも豪華配役で、毎度のことながら実に悩ましい選択を強いられます。今回は初日に日生劇場へ行きました。前から2列目、下手側セクション右端と、狙った席が取れてラッキーでした。ここからだと、カーテンコール時の撮影も全景に邪魔が入らずに撮れるのです。
最近、カーテンコールで撮影OKの劇場が増えてきたのは、まことに喜ばしい限りです。早く東京文化会館も見習ってほしいところです。ま、これは劇場の意向というより、主催者の意向かもしれませんが。
入場してまず目を引いたのが、舞台!すでに幕は開いています。大型の家具らしきものが所狭しと並んでいて、オフホワイトのシートですっぽり覆われています。これって、既視感たっぷり。昔、海外の劇場で同じ趣向の幕開け前の景色を見たことが。
これは今回で3シーズン目となる演出家、アンドレアス・ホモキのアイディアでしょうか。同じく後半、大きなシャンデリアがゆっくり降りてきて床面にゴロリと横たわりますが、それの逆バージョン、つまり吊り上がっていく光景は「オペラ座の怪人」('86.10.6)の舞台で見て、鮮明に記憶に残っています。
彼はこれまで日本公演には数多く登場していますが、奇を衒い過ぎるのが愚亭としてはそれほど感心しませんでしたが、今回のは、なかなかよかったと感じ入った次第。ビーダーマイヤ様式と思しき重厚な大型家具を巧みに使って、後半では、ピアノや一部の家具が傾くなど、時の経過を感じさせるような演出、悪くなかったです。
二期会の女性合唱団員の衣装もきらびやかでしが、それでいて、主役たちをくわないよう控えめで、なかなか素敵でした。
札幌交響楽団で振っていて、日本ではなじみのドイツ出身のエリアス・グランディさん、まだ若いですが、結構な好漢ぶりを発揮、新日フィルともとてもいい関係を築いているような雰囲気でした。
ソリスト陣、豪華版でした!愚亭には馴染み深い方々が多数出演していて、いつも以上に親近感をもって観劇していました。大勢なのでいちいち触れませんが、1人だけ上げればフランクを演じた杉浦隆大さんかも。2年前、マタイ受難曲で共演(?)させていただき、巧さはもちろん、人柄の良さもたっぷりと伝わり、気になる存在に。
喜歌劇は歌だけでなく、というか、ある意味、歌以上に演技力が必要な舞台が多いので、彼の演技力には大いに目を見張りました。ちょっと日本人離れした感性みたいなものを感じました。アイゼン大沼とのケミストリー、抜群でしたね。
それにしても、出演者の大型化(物理的な)にも注目しました。特に男声陣、平均身長180cmに近かったのではと思いました。偶然なのか、あえて揃えたのか知りませんが、日本の舞台とは思えぬほど。
この作品、後半にかなりダレる部分があって、筋書きもそうですが、歌唱も大したものがなくなって、ちょっともったいないなぁと感じます。
あ、それと、本作にはつきものの看守ブリントの一人芝居、ここは結構時間かけますので、海外でもここを楽しみに見にくる客、少なからずと聞きます。
マエストロは関係ないし、演出家も今回はホモキさんなんで、演じた鹿野由之さんが自分で考えたのですかね。まあまあ笑いは取れたのでよかったのでは?欲を言えばもう少し爆笑させてくれてもよかったかも。

左から3人目、アルフレードの金山京介さん、かなりあられもない格好のままで、ちょい気の毒。しかも、かなり長時間、うしろのコローゼットの中に閉じこまったりと散々。

少しだけ間を置いて1人ずつ登場の際は、着替えて来られ、照れながら嬉しそう。

右端のロザリンデ役の吉田珠代さんも女性ではかなり大柄な方です。

Mo.グランディ、そしてオケメンバーに拍手!日フィルさん、素晴らしい演奏でした!