ぐらっぱ亭の遊々素敵

2004年から、主に映画、音楽会、美術展、グルメなどをテーマに書いています。

「人間標本」@AmazonPrime

251228  娘に勧められるままに見始めたものの、あまり・・・。2時間程度で見られる映画だと思ったら、5話まであるTVドラマと知って、1話だけで、断念。

そしたら、この後、断然盛り上がるからと言われ、2話以降も見ることに。果たせるかな、確かにその通りでした。

これまで一度たりとも読んだこともない湊かなえの作品の一つ。相当話題になったらしいけど、愚亭はとんと承知していませんでした。ともあれ、おぞましいホラーものと勘違いしていました。

ところがさにあらず、確かに身の毛がよだつようなシーンも後半に出てきますが、それより展開が実に手が混んでいて、振り回されました。確かによくできています。こんな風に考える湊かなえって、もしかして天才?とすら。

全体の計画は宮沢りえ扮する女流画家、ま、これが世界的大家で、かなり豪勢な生活ぶり。娘がいます。これを伊東蒼という若い女優が演じるのですが、この人、演技、めちゃうまなんですよ。喋り方も独特で、この役はこの人以外にはできないぐらいのハマり役。

俳優の話になったのでついでに市川染五郎!この人は主役のアゲハ蝶の世界的権威(西島秀俊)の息子役で、重要な役どころ。これが実になんというか歌舞伎界の将来を担うのでは、とふと思わせる役者で、おどろきます。衝撃デビューぶりは、おばさんに当たる松たか子の衝撃デビューを思わせます。

ストーリー展開は見事ですが、現実にはもちろんあり得ない世界であり、あちこちツッコミどころ満載です。それでも、ぐいぐい引き込まれますからねぇ。蝶の世界にのめりこむあまり、その関心や興味があらぬ方向に向いていく、というか仕掛けたのはまったく別の人間ではありますが、ここのリンケージが見事としか。