260415 2h3m 2021年度作品 脚本・監督:片山慎三 (「岬の兄妹」)

佳作です。最近、洋画一辺倒だった愚亭の邦画シフトが進行しています。洋画にあまりよい作品がなくなってきていることと、こちらが少し飽き始めているせいかも知れません。
視聴後はかなりモヤモヤ感が残りましたが、楽しめましたし、よい作品です。モヤモヤの主因は、主人公の原田がとっつかまるどころか、警察から極悪犯人逮捕で表彰状までもらっていることです。
これはあり得ません。嘱託殺人まで加えれば4人は手にかけていますから、下手すると死刑判決が出てもおかしくない話です。ま、そういう理詰めはこの監督が一番嫌がることでしょうか。
主人公を演じた佐藤二朗の怪演ぶりは特筆に値しますが、その娘、楓を演じた伊東 蒼が佐藤を上回る演技力を示したことです。実に見事な演技でした。この2人が出演していなければ、成り立たなかったでしょう、本作は。キャスティングの妙です、明らかに。
懸賞金目当てに、一人娘を残したまま殺人犯を必死に追っかけていって、とどのつまりは・・・。ラスト、念願の卓球場を持つまでになり、2人は淡々とラリーヲ続けます。途中から、2人がラケットを振る姿と音だけで、球は見えません。
賢い娘は親のしたこと、狙いがなんだったか、ぜーんぶ見抜いていたんですねぇ。かなりどぎつい映像や音響が入りますが、これは見るべき作品だと思いました。