260603 2024 2h15m 監督:成島 出

社会の底辺で、虐げられて生きる者同士の心の共有と葛藤を通じ、与える側も与えられる側も、共に生きていける糧を得る物語。
いわゆる、感動ものですが、つっこみどころ、多々。この主人公、苦労して成人になっていて、ろくな学校教育も受けていないようですが、地アタマは悪くなさそうです。
それが、勤務する会社の社長2世の専務に言い寄られ、都心のタワマンで同棲することになるのですが、いかにもチャラい、こんな男に言い寄られて、ついていくのはあまりにも不自然。
それと、貴湖という主人公に優しく接してくれるトランスジェンダー(女→男)のアンさんという男性(?)にも淡い恋心らしきものを抱いているのに、です。このアンさんというのも、また彼女が好きなのか嫌いなのか、もちろん好ましく思っているのは事実なんですが、貴湖の幸せだけを祈っている、と言い続けるのも、なにか逆にしらけるのです。どうも、イマイチ、乗れませんでしたねぇ。
主人公を演じる杉咲 花の演技が光ります。この人の演技って、どうしてこう自然にできるのか、不思議感たっぷり漂う女優です。
時間軸が揺れますから、???という感じがあちこちで。
ちなみにこのタイトルですが、鯨の発する鳴き声は10~40ヘルツぐらい、つまり超低音なのですが、52という高い音だと発すれど、他のくじらの耳には届かないという、かなり切ないことなのです。この例え、なにげによく分かります。