171128
応援しているソプラノの一人、石原妙子の待ちに待ったリサイタルへ。定評ある実力者の一人だから、649席はすぐ一杯になるはずだったのだが、何がどう作用したのか、しなかったのか入りはイマイチで、残念至極!
愚亭同様、熱心なファンが手分けして聴衆動員に動いたのだが、やや不発だった。愚亭も同じ合唱団の仲間を誘って4人で出かけるのが精一杯。
練りに練ったと思われる演目構成だが、歌曲ではあるが前半から結構重い曲を並べている。内容的にもやや暗いものが少なくなく、もう少し軽めの明るい曲から入ってもよかったのかなと素人なりに思ってしまった。
それはともかく、今日は最初から素晴らしい出来で、歌唱はまったくブレがなく安定していたと思う。全編イタリアものという構成もやや珍しい。愚亭の大好きな演目の一つ、「イル・トロヴァトーレ」からのアリア「恋はバラ色の翼に乗って」、つづく「オテッロ」からの「柳の歌〜アヴェ・マリア」のなんと素晴らしい歌唱だったことか!
以前、新橋のアルテ・リーベで聴かせてもらった時と比べると、このホールがぴったり彼女の声にあっているのか、響きが全然違っていて、これこそが本当の石原妙子と思った次第。もっと重々しいソプラノと思っていたが、今日は、明るい響きが前面に出て、それでもやはりドランマティコに近いスピントと再認識した。
さらなるチャレンジ、更なる研鑽を期待したい。
応援に駆けつけた同じ芸大出身、同じ四国勢同士のメゾソプラノ、杣友恵子との豪華なツーショット。
#82 (文中敬称略)