ぐらっぱ亭の遊々素敵

2004年から、主に映画、音楽会、美術展、グルメなどをテーマに書いています。

2015-01-01から1年間の記事一覧

TRE TENORI@伝承ホール(渋谷文化総合センター大和田)

151227 Tre Tenoriは、むろん、パヴァロッティ、ドミンゴ、カレーラスの3人を意識して結成されたのだろう。これまですでに何度かこのユニットで演奏会を開いているらしい。 今回は、ゲストに佐藤優子さんを迎えてのコンサートということのようだ。ただ、チ…

「スターウォーズ/フォースの覚醒」

151224 STAR WARS: THE FORCE AWAKENS 本国に遅れることわずか1日で、日本公開は、珍しい!結構な騒ぎになっているので、見に行く気になった。確かに、面白いし、十分楽しめる。かくも有名なこのシリーズ、映画館に足を運んで見るのは、これが最初で最後だ…

「ひつじ村の兄弟」

151222 原題:RAMS (雄羊たち)2015 アイスランド・デンマーク合作 93分 脚本・監督:グリームル・ハゥコーナルソン またとんでもない作品がアイスランドからやってきた。昨年の「馬々と人間たち」がまだ記憶に新しいが、いろんな点で共通点を持つ作品であ…

アルテリーベ東京へ

151220 カミさんと久しぶりに新橋にあるアルテリーベのディナーショーへ。 応援している江口二美さん以外の方々も、一度は拝見(拝聴)している音楽家たち。今年1月、アジア一周の豪華クルーズ船の音楽演奏クルーとして3週間ほど行動を共にした気の置けない…

HI君の個展へ

151217 建築家のHI君は、中高時代の仲間の一人。仕事の傍ら描き貯めた作品群を個展で公開してくれたので、新宿まで。これがまた、これ以上分かり難いところがないほどの立地。新宿高島屋から新宿高校へ至る途中の路地裏にひっそりと佇む建物の2階。 内部は…

「独裁者と小さな孫」

151217 原題:THE PRESIDENT 独仏英も出資しているようだが、実際はグルジア(ジョージア)映画といっていい。119分 架空の国の話と最初に断りが出てくる。実際の撮影はほとんどグルジア国内(一部タジキスタン)で行われた。監督は欧州亡命中のイラン人、モ…

「サイの季節」

151211 原題:Fasle Kargadanha(イラク語でサイの季節のことらしい)製作・脚本・監督:バフマン・ゴバディ 2012年 イラク/トルコ合作 93分 つい先日見たばかりの「007 スペクター」に51歳の姿をさらしたモニカ・ベッルッチさんがなんとこのイラク映画…

「雪の轍」

151211 原題:KIS UYKUSU(トルコ語で冬眠のこと)脚本・監督:ヌリ・ビルゲ・ジェイラン カッパドッキアでホテル・オセロなどを営む元俳優のアイドゥン(トルコ語で、教養人という意味だそうだ)、は、親から莫大な遺産を相続しただけでなく、幾つかの不動…

「才原警部の終わらない明日」@世田谷パブリックシアター

151209 ばかばかしいほどおかしい、おかしいけど、ばかばかしい。歌も踊りもたっぷり。芸達者たちが散々笑わしてくれる。 場内は若い女性ばかりで、少しばかり居心地悪し。彼女たちをターゲットにしているから、高齢者には通じないギャグが結構あった。 ま、…

川端龍子生誕130年特別展」@川端龍子記念館(南馬込)

151208 我が家から歩ける距離にある記念館。だいぶ以前に来ているが、久しぶりの再訪。 左手奥には、アトリエと住居の一部を公開している。 見えにくいので、以下に一部拡大版 もともとは洋画家を目指し、たまたまボストン美術館で日本画を見て、洋画から転…

「007 スペクター」

151207 原題:SPECTRE 米 148分(長い!)監督:サム・メンデス(ケイト・ウィンスレットの亭主) シリーズ24作目。ダニエル・クレイグのボンドは、これが最後らしい。なかなか良かったと思うけどね。 冒頭は、メキシコ・シティーでの長回しから。「死人の…

Winter Concert@Studio Virtuosi (新大久保)

151206 仮面舞踏会終演後、渋谷から新大久保へ移動。路地裏にひっそりとある小さなホール(収容力は30人ぐらいか)での少人数によるコンサート。年末の「冬のコンサート」というタイトルだと、さぞかしクリスマス・ソング満載かと思ったらさにあらず、敢え…

「仮面舞踏会」本番は別組で

151206 先日見たゲネプロとは別の組を本番で見ることができた。 何と言っても特筆すべきは、テノールの藤田卓也氏だろう。噂には聞いていたが、本当に素晴らしい、日本の至宝と言えば、大げさかも知れないがそれぐらいの評価を得ても誰も不当とは思わないだ…

「パリ3区の遺産相続人」

151204 原題:My Old Lady 米英仏合作 107分 原作・脚本・監督:イスラエル・ホロヴィッツ(名前からして、バリバリのユダヤ人、これまで脚本は多数手がけているが、監督としては、これが第1作)、製作者の一人、レイチェル・ホロヴィッツは彼の娘。 生前の…

「仮面舞踏会」ゲネプロを見る

151203 今月5日に本番を控えたA組(西村組)のゲネプロを見る機会があった。自分が行く本番は6日のB組(藤田組)なので、両組が見られてラッキーだった。 いつものGPと異なり、各幕を開ける前に、入念に最終チェックをするので、本公演より長く、五時に開…

第92回二期会オペラ研修所コンサート@北とぴあ さくらホール(王子)

151201 25名の新人達が、2時間に亘って熱唱してくれた。さすが二期会オペ研出身だけに、そのレベルの高さには舌を巻いた。 みんさん、本当にお上手で、これからが楽しみだ。5年後、果たして、この中からどれだけの人材が本格化に育っているだろうか、今…

「黄金のアデーレ」

151130 原題:Woman in Gold 米英 109分 監督:サイモン・カーティス グスタフ・クリムトの傑作「アデーレ・ブロッホ=バウワーの肖像I」(1907)、通称、「黄金のアデーレ」は、長くウィーンのベルヴェデーレ美術館に収蔵され、ウィーンのモナリザとして同館の…

「俺の焼き鳥」へ

151128 昔の職場仲間たちと行ってきた。「俺の・・・」シリーズは、フレンチからスタート、その後イタリアン、スパニッシュ、焼き鳥、焼肉、中華と、とどまるところを知らない勢い。ご存知「ブックオフ」創業者の坂本 孝氏が考えたコンセプト。ブックオフ時…

四谷、路地裏のビストロ

151125 昔の職場仲間と2ヶ月に一度の夕食会。今回は、久しぶりにフレンチ、と言っても肩のこらないビストロへ。知る人ぞ知る、結構老舗の店「パザパ」である。以前からその存在は知ってはいたが、なかなか来るチャンスがなかった。 丸ノ内線四谷三丁目と都…

「ウィーン気質」

151125 4日公演の最終日、塩田組だ。 この演目、目立ったアリアは多くはないが、全体にウィーンの華やかさが、ぎっしり詰まった演目と言えるだろう。 どちらの組もそれぞれ素敵な歌い手が配されていて、両組が見られない(時間的ではなく経済的理由で)者と…

「コードネーム U.N.C.L.E.」

151124 原題:The Man from U.N.C.L.E. イギリス 114分 若い頃、毎回結構楽しみに見ていたテレビシリーズの映画化。あの時は、ナポレオン・ソロにロバート・ヴォーンというアメリカ人俳優、そして相手のイリヤ・クリヤキンにはデイヴィット・マッカラムとい…

「FOUJITA」

151123 日仏合作 126分 脚本・監督:小栗康平 評価が極端に別れる作品。確かに視点を変えるだけで、自分の中でも評価が割れる。映画は、前半がパリ、後半(前半より少し長いが)を日本での彼の足跡を辿るという手法で撮っている。 パリでは、当初食うや食わ…

「安藤赴美子&笛田博昭ジョイント・リサイタル」

151122 今、日本のオペラ界を牽引していると言っていい、最も旬なお二人によるジョイント・リサイタル。フランコ酒井さんの企画だ。 前半はプッチーニ、ビゼーと、やや軽めの演目。一転、後半はヴェルディ、ジョルダーノ中心とした重めの曲を並べてある。 笛…

藤岡市へ。

151120 名前しか知らない土地へ行ってきた。勤務先の関連で、たまたま募集があったモニター・ツアーに参加。町おこしの一環、プロの目で実際を見てもらって知恵を出してもらおうとことで、地元JTBが企画したツアーである。 いつになく早起きして、8時前に新…

退院した友とノヴェッロを

151119 親しい学友が、無事手術を生還したので、快気祝いを彼の住むマンション近くのイタリアン、GIANICOLOで。彼の家で、つまみを少々いただき、白ワイン(フラスカーティ)を半分を開けてきたので、オーダーはごく控えめ。 いきなり、ドーンとこんなのを見…

「ブロッケンの妖怪」@シアター・クリエ

151118 抱腹絶倒!久しぶりに涙が出るほと笑った。竹中の演技に負うところ、すこぶる大。今日は、前から2列目で申し分なし。 湖上のパレス風邸宅、1年に一度、それも夜に、音もなく湖面に浮かび上がる映像、グロッケン現象かと思えば、そうではなく、こち…

初めてZAZを生で聴く@オーチャードホール

151117 数年前、NHKの番組で偶然その存在を知ったZAZ、独特のしゃがれ声が妙に心に響く歌手である。単なるシャンソンでなく、ジャズとのフュージョンとでも言うのか、しみじみ聞かせるのも悪くないが、アップテンポの方により魅力があるように感じる。それと…

「ミケランジェロ・プロジェクト」

151116 原題:The Monuments Men 米 118分 期待していただけに、ちょっと落胆!ジョージ・クルーニーは、近年、出演より製作、監督に意欲を燃やしているようで、監督作品にも「グッドナイト&グッドラック」のような佳作もあり、なかなかの才人として知られ…

「ドン・ジョヴァンニ」@日生劇場

151115 階段状のセットは、予想以上に高くて、そこを素早く動き回る演技を求められる歌手たちの苦労はいかばかりかと、同情しながら見ていた。特にタイトルロールを演じた池内 響さんは、もともと身体能力が高いのか、難なく櫓から櫓へ飛び移ったり、駆け下…

日生劇場舞台フォーラム 2015 舞台美術考察 オペラ「ドン・ジョヴァンニ」

151112 興味津々の案内が舞い込み、しかも入場無料!勤務の後、有楽町で途中下車。 すでにドン・ジョヴァンニ用の舞台が組み上がっていた。というか、この日、学生向けの公演があり、舞台は使用したままにしてあったと言うことか。随分階段が多くて、こりゃ…