ぐらっぱ亭の遊々素敵

2004年から、主に映画、音楽会、美術展、グルメなどをテーマに書いています。

「ターミナル・リスト」シーズン2@AmazonPrime

261027 THE TERMINAL LIST 米 好評だったシーズン1に続いて、つい先日、アメリカでも配信開始になったばかりです。全8話、各1時間

前作での復讐(リスト完遂)を終え、新たな生きる目的を探していた主人公ジェームズ・リース(クリス・プラット)が物語の軸となります。 
                  
リースはCIAに追い詰められますが、収監を免れる代わりに裏の任務への協力を迫られます。最重要指名手配犯から一転、元SEALsのフレディ・ストレイン(ガブリエル・ルナ)と共にモロッコの秘密基地へ向かい、アルカイダに寝返ったとされる元イラク特殊作戦部隊員モー・ファルークの捜索と説得に挑みます。
 
モスクワからラングレー、そして自身の家族や過去へとつながる巨大なテロ陰謀と世界を揺るがす黒幕を暴いていきます。
リースはCIAに捕らえられますが、排除されるのではなく「利用価値」を見出され、半ば強制的に隠密作戦に組み込まれます。 
見せ場は、リースの潜入アクションと、スナイパー、フレディによる高低差を活かした援護射撃、そして夜のガソリンスタンドでのサスペンスフルな展開でしょう。
クリス・プラットの笑顔なしの無表情さがいいですね。他に、オルガ・キュリレンコが出ていて、花を添えます。

豪華演奏会@サントリーホール

261025 これほど一流演奏家が一堂にそろう演奏会もそうそうはないでしょう。

器楽演奏が多かったようですが、オペラ歌手による舞台も、いずれも超豪華で、心ゆくまで堪能できました。

それにしても、冒頭、司会者よりも先にいきなりすーっと登場してさらっと「献呈」を弾かれた仲道郁代さん、素敵でした。心に沁みました。

さて、愚亭が一番強い拍手を送ったのが、5番目の演目、森谷真里さんと大西宇宙さんによる、IL TROVATOREからの二重唱!トリハダものでした。また自慢話になりますが、ちょうど63年前、1963の10月、当時では超一流だったレナータ・テバルディとエットレ・バスティアニーニで、この二重唱を初めて聴き、雷に打たれたほど感動したことを鮮やかに思い出します。

7番目に登場した錦織 健さん、ギター抱えて登場したのですが、オペラ歌手という感じがしませんで、あれれ?と思ったらそのまま弾き語りで「セヴィリアの理髪師」から、冒頭歌われるかなり軽めの「空は微笑み」を、すこし彼流に変えて歌いました。オペラ歌手というより芸人てな感じで。

彼も66ですから、テノールとしては、とっくに峠を越えている年齢ですが、なかなかどうして、立派なものです。最後全員による「花は咲く」のアンコールでも自然に彼がリードする形になりました。

後半、冒頭は舘野 泉さん、車椅子で登場ですが、大拍手でした。長い頭髪もすっかり白くなり、素敵な笑顔でした。卒寿を迎えられたそうです。演目は、彼のために作られた作品のようです。演奏後も拍手鳴り止まず。途中から登場した千住真理子さんとの二重奏、初めて聴きましたが、たいそう感情移入してしまいました。千住さんは、その後の予定があったらしく、ソプラノの小林沙羅さん同様、アンコールには登場しませんでした。

後半6番目に、森 麻季さんと錦織 健さんで、蝶々夫人前半の山場、愛の二重唱にもすっかり魅了されました。森 麻季さんも、今や重鎮です。舞台映えする容姿もあり、拍手、凄かったです。この人、きれいな高音は相変わらずですが、ヴォリュームにはやはり翳りが見られました。錦織 健さんの声にかなり押されていたように私の耳には聞こえました。

ただ、彼女ほど、このホールを上手く使った人はいませんでしたし、歌唱もさることながら、エンタメ性ではピカイチでしょうか。正面だけでなく、絶えず真後ろや横の聴衆にも気配りして、舞台上を移動していて、感心しました。かなり高いヒールを着用しているから、出ハケの際の歩き方が、ちょっとぎこちなくて、愚亭にはバレてましたね。(笑)

そして、最後はなんと5台ピアノによる演奏!!初めて聴きました。いや、まあ、5台並べるんですから、その準備だけでも、裏方さんは汗かいていました。裏方さん、今日は大活躍!器楽演奏、声楽演奏など、いろいろなんで、その都度、ピアノの位置やら、演奏者の椅子、譜面台の入れ替えなど、ほんとに整然と活躍されていました。

それにしても、このホールはやはり、素晴らしいこと、改めて実感しました。広さといい、聴きやすさ、立地も含めて、さすがカラヤンがいろいろ案を出し、それをサントリー側が上手く汲み取って作られた世界屈指のホールでしょう。今日は1階の19列ですから、かなり後部でしたが、椅子の配置が上手く計算されているから、前の列の客に視界を邪魔されることはありません。

アンコールの「花は咲く」、やはりウルウルしちゃいました、今回も。最初は歌手だけ全員で、次に器楽演奏家、進行役も加わっての大合唱で幕。

「廃用身」@AmazonPrime

261022   2026年 2h5m  脚本・監督:吉田光希

⬆︎このポスター、見事なデザインです。

なにやら不気味なタイトルに惹かれて視聴しました。まあまあよくできた社会派医療サスペンスでした。

自身が終末医療の最前線を経験してきた久坂部羊のデビュー小説の映画化です。

老齢期医療の対策として、麻痺などで機能を失った手足を不要な部位(これが廃用身)として切除する治療を推し進める漆原医師(染谷将太)を主人公に、合理性を追求した医療がもたらす老人たちの運命を不穏な筆致で描き出します。

漆原が院長を務める“異人坂クリニック”では、ある画期的な治療が老人たちの間で秘かに広まっていました。それは、麻痺などにより回復の見込みがない手足を、身軽になれることで健常部位の活性化が図れるという理由で切除してしまう医療行為のことです。

噂を聞きつけた編集者の矢倉(北村有起哉)は、老齢期医療に革命を起こす可能性を感じ、漆原に本の出版を持ちかけるのでした。

と、まあかなり無理筋の展開で、いずれ破綻するのは見え見えでしたが、着想の面白さで最後まで視聴しました。

小学校のクラス会、ついに最終回!

261019   2004年、愚亭がブログを書き始めてすぐ、第1回のクラス会が日比谷の松本楼で開催されました。まだ62歳で、担任の先生もお元気でご参加でした。20名集まりましたが、22年後の今回は、ちょうど10名でした。

私が豊洲小学校から転校したのが5年の3学期、1954年春です。転校先は世田谷区立桜小学校という伝統校です。1年数ヶ月しか一緒に学んでない仲間たちですが、その前の、豊洲小学校と、さらに前の茅ヶ崎第1小学校のクラスメートたちとは完全に縁がなくなっているので、1年数ヶ月とは言え、愚亭にとっては大事な絆なのです。

第1回以来、皆勤です。その間、ずいぶん仲間を失いました。年齢を考えれば当然と言えます。むしろよく10名も集まったものです。

やはり、多くの参加者がどこかしら具合が悪く、会場に着くだけで精一杯。大きく息を吸って「やっと着いた!」と。掘り炬燵式個室なので、すんなり脚をおろせるわけでもなく、そこでまた一苦労ってわけです。高齢者には椅子席がいいですね、断然。

毎回同じ昔話で盛り上がるのですが、それでも初めて聞く話も出るから不思議です。東京駅丸の内南口のKitteビル前で解散。ヨロヨロ、フラフラ、それぞれの帰路へと。さらば懐かしきお転婆娘たち&ガキどもよ!!!!

 

「ミリオン・マイルズ・アウェイ ~遠き宇宙への旅路~」@AmazonPrime

261018 米 2023  A Million Miles Away  2h2m  脚本(共)・監督:アレハンドラ・マルケス・アベージャ

主演陣はもちろん、監督自身もメキシコ人女性でもありますが、米国製作品です。実話に基づいいます。この話は知りませんでした。また、彼が飛行士に選ばれた2009年のディスカヴァリー号ミッションの前、2003年に地球帰還に失敗したコロンビア号が空中分解事故を起こしたことも忘れていました。

移民の農場労働者一家出身で、初のメキシコ系アメリカ人宇宙飛行士になったホセ・ヘルナンデスの自伝を映画化したものです。夢と感動に満ちています。

マイケル・ペーニャがヘルナンデス役を見事に演じ、宇宙に到達するためにどんな犠牲を払っても愚直に突き進んでいく姿を見事に描いています。

また、妻アデラを演じるローザ・サラザールも印象的な演技を見せ、夫の夢を支えるために自身の夢を一時脇に置きながらも、決して影に埋もれることのない強さを表現しています。

アレハンドラ・マルケス・アベジャ監督は、宇宙の壮麗さと可能性とともに、地上の日常に潜む小さな美しさをも丁寧に描き出してます。

しかし、1972年、アポロ17号打上をもって終了したアポロ計画以降もスペースシャトルを打ち上げていたこと、改めて思い出しました。話題性は大きく低下していたので、忘れていました。

ちなみに、現在はアルテミス計画が進行中です。