ぐらっぱ亭の遊々素敵

2004年から、主に映画、音楽会、美術展、グルメなどをテーマに書いています。

「廃用身」@AmazonPrime

261022   2026年 2h5m  脚本・監督:吉田光希

⬆︎このポスター、見事なデザインです。

なにやら不気味なタイトルに惹かれて視聴しました。まあまあよくできた社会派医療サスペンスでした。

自身が終末医療の最前線を経験してきた久坂部羊のデビュー小説の映画化です。

老齢期医療の対策として、麻痺などで機能を失った手足を不要な部位(これが廃用身)として切除する治療を推し進める漆原医師(染谷将太)を主人公に、合理性を追求した医療がもたらす老人たちの運命を不穏な筆致で描き出します。

漆原が院長を務める“異人坂クリニック”では、ある画期的な治療が老人たちの間で秘かに広まっていました。それは、麻痺などにより回復の見込みがない手足を、身軽になれることで健常部位の活性化が図れるという理由で切除してしまう医療行為のことです。

噂を聞きつけた編集者の矢倉(北村有起哉)は、老齢期医療に革命を起こす可能性を感じ、漆原に本の出版を持ちかけるのでした。

と、まあかなり無理筋の展開で、いずれ破綻するのは見え見えでしたが、着想の面白さで最後まで視聴しました。

小学校のクラス会、ついに最終回!

261019   2004年、愚亭がブログを書き始めてすぐ、第1回のクラス会が日比谷の松本楼で開催されました。まだ62歳で、担任の先生もお元気でご参加でした。20名集まりましたが、22年後の今回は、ちょうど10名でした。

私が豊洲小学校から転校したのが5年の3学期、1954年春です。転校先は世田谷区立桜小学校という伝統校です。1年数ヶ月しか一緒に学んでない仲間たちですが、その前の、豊洲小学校と、さらに前の茅ヶ崎第1小学校のクラスメートたちとは完全に縁がなくなっているので、1年数ヶ月とは言え、愚亭にとっては大事な絆なのです。

第1回以来、皆勤です。その間、ずいぶん仲間を失いました。年齢を考えれば当然と言えます。むしろよく10名も集まったものです。

やはり、多くの参加者がどこかしら具合が悪く、会場に着くだけで精一杯。大きく息を吸って「やっと着いた!」と。掘り炬燵式個室なので、すんなり脚をおろせるわけでもなく、そこでまた一苦労ってわけです。高齢者には椅子席がいいですね、断然。

毎回同じ昔話で盛り上がるのですが、それでも初めて聞く話も出るから不思議です。東京駅丸の内南口のKitteビル前で解散。ヨロヨロ、フラフラ、それぞれの帰路へと。さらば懐かしきお転婆娘たち&ガキどもよ!!!!

 

「ミリオン・マイルズ・アウェイ ~遠き宇宙への旅路~」@AmazonPrime

261018 米 2023  A Million Miles Away  2h2m  脚本(共)・監督:アレハンドラ・マルケス・アベージャ

主演陣はもちろん、監督自身もメキシコ人女性でもありますが、米国製作品です。実話に基づいいます。この話は知りませんでした。また、彼が飛行士に選ばれた2009年のディスカヴァリー号ミッションの前、2003年に地球帰還に失敗したコロンビア号が空中分解事故を起こしたことも忘れていました。

移民の農場労働者一家出身で、初のメキシコ系アメリカ人宇宙飛行士になったホセ・ヘルナンデスの自伝を映画化したものです。夢と感動に満ちています。

マイケル・ペーニャがヘルナンデス役を見事に演じ、宇宙に到達するためにどんな犠牲を払っても愚直に突き進んでいく姿を見事に描いています。

また、妻アデラを演じるローザ・サラザールも印象的な演技を見せ、夫の夢を支えるために自身の夢を一時脇に置きながらも、決して影に埋もれることのない強さを表現しています。

アレハンドラ・マルケス・アベジャ監督は、宇宙の壮麗さと可能性とともに、地上の日常に潜む小さな美しさをも丁寧に描き出してます。

しかし、1972年、アポロ17号打上をもって終了したアポロ計画以降もスペースシャトルを打ち上げていたこと、改めて思い出しました。話題性は大きく低下していたので、忘れていました。

ちなみに、現在はアルテミス計画が進行中です。

フォーレクを聴きに文京シビックへ

261017 豪華なソリスト陣に惹かれて行ってきました。でも、この鯨という変わった名前の合唱団、すごい団だってことが分かりました!行って、ほんとうによかったと思いました。

⬆︎こんなに由緒正しき団とはまったく知らず、たまたま現在練習中の合唱団の団員の1人が練習の合間に案内してくれたので、すぐチケットを買いました。今はテケトという組織でQRコードでの発券をするので、互いに無駄が省けて好都合です。

前半、プッチーニのミサ曲、初めて聴きました。すばらしいと思っているうちに睡魔に襲われてしまい半分以上、居眠りともったいないことをしました。今朝は4時半に目覚めてしまったせいです。

その分、後半のフォーレクはしっかりと聴きました。確かに上手いです。最近聴いた中では秀逸でした。楽しみにしていたソリスト陣、期待通り、見事でした。

1800席もあるこのホール、8割型埋まっていたので、やはり定評ある合唱団なんですねぇ。

いつもは華やかな衣装が似合う宮地江奈さん、今回はさすがにレクイエムなんで、黒一色!

「もしも脳梗塞になったなら」@AmazonPrime

261016  2025  1h42m  監督:太田隆文

前半は笑わせて、後半はホロリとさせられる作品でした。監督自身が脳梗塞になり実際の体験を綴っただけに、リアリティが違います。

主役の窪塚俊介がとてもいい味を出しています。母親役の田中美里、久しぶりに見ました。窪塚の母親役って、かなり無理、ありますよ。(笑)

片目が半分失明し、言葉がうまく出ず、心臓機能が20%まで低下する危機的状況に陥るという、かなり過酷な状況に陥ります。

助けを求めて友人に電話するも「お前が病気?笑わせるなよ」と軽くあしらわれ、SNSに闘病の苦しみを綴っても的外れな助言や誹謗中傷が届き、「このまま孤独死するのか」と絶望します。

そんな中、ネット上の友人、スズメ(藤田朋子)の助言や、友人からの食料支援、ヘルパーの手配などを経てようやく支援にたどり着きます。

手術を経て無事に回復し、新作映画の公開舞台挨拶に復帰します。帰り道で知人の霧山(佐野史郎)と出会うと、彼もまた脳梗塞で車いすに乗っており、2人で「脳梗塞にかかったなら」という映画を作ろうと語り合ります。それが本作ということになります。

力まず自然体で作った作品、ほのぼの、うるうるしました。

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