ぐらっぱ亭の遊々素敵

2004年から、主に映画、音楽会、美術展、グルメなどをテーマに書いています。

2014-01-01から1年間の記事一覧

「この庭に死す」

141229 2本立ての2本目はフランス映画。それも1956年製作と古い。原題:LA MORT EN CE JARDIN 上映されたのはスタンダードサイズながら、ニュープリントらしく、やたらに画面がきれいなのが印象的。日本では未公開作品。脚本・監督:ルイス・ブニュエル(…

「恋恋風塵」

141229 キネカ大森で2本立てを見る。2本で¥1,100だから嬉しいね。ということで、雨にかかわらずこの映画館にしては、結構入りがよかった。最初に見たのは「恋恋風塵」 110分 台湾 1989年 台湾映画は久しぶりだ。随所に日本とそっくりの風景が見られる。例…

「サンバ」

141226 原題もSAMBA 119分 フランス 脚本・監督:エリック・トレダノ、オリヴィエ・ナカシュ(「最強の二人」)、出演」オマール・シー(「最強の二人」)、シャルロット・ゲンズブール、タハール・ラヒム(「ある過去の行方」) ご覧の通り、「最強の二人」…

「バンクーバーの朝日」

141224 「舟を編む」でさまざまな賞を独占した石井裕也の監督作品にしては、なんだかなぁ~、という印象。ごっそり名の知れた俳優を贅沢に使った割には、それが生かされていないところも残念というか、もったいない感が残る。描き方も平板で、133分が中途半…

「椿姫」@京都春秋座

141221 ご贔屓のソプラノ、江口二美さんが出演する舞台とあって、京都までカミさんと出かけることに。昨年の夏は同じ春秋座で「マダム・バタフライ」を見たが、今回は待望の「椿姫」本公演だ。 今回のダブルキャストのお相手も、奇しくも前回と同じ川越塔子…

京都へ

141220-21 オペラ「椿姫」を見るための京都一泊旅行。応援している江口二美さんが出る舞台で、京都春秋座に出かけたのは昨年夏の「マダム・バタフライ」に続いて二度目のこと。 土曜日、お昼の「のぞみ」で京都へ。駅近くのセンチュリー・ホテルへ投宿。駅に…

「イロイロ ぬくもりの記憶」

141219 原題:ILOILO (フィリピンの地名)2013 シンガポール映画 99分 監督・脚本:アンソニー・チェン(30) 長編デビュー作とは思えぬほど見事な出来栄え。 設定はアジア経済危機の1997年のシンガポール。まずまずの暮らし向きの平凡な華僑系一家。一人息子…

改修なった東京都庭園美術館へ

141217 高齢者入館無料日の今日、向かった先は目黒。3年がかりの大規模改修工事を終えて初めての訪問。 到着が5時近かったため、既に薄暗く、外観の改修の様子は残念ながら、よく分からない。詳細は同館ホームページ参照。 ここを居宅としていたのは朝香宮…

歌い納め

141217 「5000人の第九」の練習も、いよいよ今年の歌い納めとなったこの日、みぞれ混じりに、北風の強風という最悪の天気となった。それでも会場となったトリフォニーホールに続々とジイバアが詰めかけ、1階はほぼ埋まるような盛況。尤も例によって大半はア…

公開オーディションに

141216 降雨の中、イイノホールへ。某財団主催の新人オペラ歌手公開オーディションへ。一昨年まで非公開、昨年から公開になった選考会。審査員、関係者以外、一般人はごく僅かである。特に宣伝しているわけでないから、知る人ぞ知る選考会というわけだ。ここ…

「ショーシャンクの空に」@シアタークリエ

141215 久しぶりに舞台を楽しんだ。前から3列目右寄りに陣取る。若い女性客が多い。この公演は、ロンドン版によるそうだが、ロンドン版以外がどうなっているのか知らないから比較不能。いずれにしても、映画とはかなり違うのは確かだ。 スティーブン・キン…

「ザハ・ハディド展」@東京オペラシティ アートギャラリー

141214 バリトン・リサイタルの後、同じオペラシティ内3階ギャラリーで開催中のこの展覧会に。 2019のラグビー・ワールドカップ、2020の東京オリンピックの会場となる予定の新国立競技場建て替えプラン・コンペに堂々優勝したのはまさにこの人。イラクはバ…

藤山仁志バリトン・リサイタル@オペラシティー・リサイタルホール

141214 衆院選の投票を済ませてから、顔も声も甘美な藤山仁志クンの演奏会に出かけた。当然ながら女性ファンが多い。 ご覧のようにイタリア・スペインの歌曲と軽いものを中心に据えた構成。彼のソフトな声はこうした演目にぴったりだ。 アリアでは、これまで…

「金日成のパレード」と「北朝鮮・素顔の人々」

141213 原題:DEFILADA (行進)86分 ポーランド 日本公開は1991年。監督・脚本:アンジェイ・フィディック ポーランドのテレビ局が1988年9月に行われた北朝鮮の建国記念日のパレードをそのまま忠実に撮影したもの。 これでもか、これでもかと見せられても…

「ゴーン・ガール」

141212 原題も:GONE GIRL 米 149分 原作・脚本:Gillian Flynn (発音はギリアンでなく、ジリアンが正しい)、監督:デヴィッド・フィンチャー、この原作者、まだ43歳というから大した才女。来年は彼女の”Dark Place”(シャーリーズ・セロン、クロエ=グレ…

「ニューヨークの巴里夫」

141209 原題:CHINESE PUZZLE又はPARISIAN IN NEW YORK 117分 仏/米/ベルギー合作。 脚本・監督:セドリック・クラピッシュ 「スパニッシュ・アパートメント」(01)、「ロシアン・ドールズ」(05)に続くシリーズ三作目で完結編ということらしい。残念ながらど…

ひさしぶりにタジン鍋

141202 歌仲間とタジン鍋で旧交を温めた。初めて行った店はRigoletto Short Hillsと、やや覚えにくい名前。西銀座のコリドー街にあるRigolettoの姉妹店で、恐らくちょっとした坂にあるので、こんな名前になったんだろう。 中目黒から徒歩7分ぐらい。恵比寿…

「日本国宝展」@トーハク

141205 会期も残すところ僅かとなったので、晴天の今日、上野の杜へ。 待ち時間30分の表示だったが、実際には15分ほどで入館できた。確かにかなりの混みようであったが、空いているところに回り込んでいけば、主要作品だけはしっかり鑑賞でき、およそ1…

「フューリー」

141202 原題もFURY(激しい怒り)英 135分 実話を基にした原作に惚れ込んだブラピが自ら製作した渾身の戦争ドラマ。監督のデヴィッド・エアーの米人だが、なぜか英国映画。 1945年、第2次大戦終結4週間前のある1日のドラマ。連合軍は首都ベルリンを目指し…

ヴェルディ・マラソン・コンサート@アニェッリホール(九段)

141130 日本ヴェルディ協会主催(イタリア文化会館、日伊協会後援)のこのコンサート。今年で14回目だそうだが、今回、小学校時代の友人に誘われて初めて聞きに行った。 これがまぁ実にすばらしいコンサートで、いやぁ来てよかった!出演者が粒ぞろいで、…

CHANEL PYGMALION DAYS 10th

141128 銀座シャネルにあるネクサスホールで開かれている恒例のシリーズ、10年目の節目で、これまで出演した声楽部門の歌手6名による演奏会。 当然、人気が高く、はやばや応募したものの、当選の確率が極めて低いと半ば諦めていたら、1週間前に当選通知…

「インターステラー」

141126 原題もINTERSTELLAR 米 169分と長尺。製作・監督・脚本(弟のジョナサン・ノーランと共同):クリストファー・ノーラン(ダークナイト、インセプション、インソムニアなど、彼の作品の邦題は12本とも全て原題をそのままカタカナ表示!) ⬆️荒涼たる…

LEO NUCCI バリトン・リサイタル@芸劇(池袋)

141125 久しぶりに”巨匠”を聴いた。この人、現在72歳。体力勝負のオペラ本公演は無理にしても、こうしたリサイタルでは、ますます元気!いきなり「私は街の何でも屋」と来た。かなりの高音をガーンと響かせて、場内割れんばかりの拍手喝采である。 字が小…

「レッド・ファミリー」

141124 英語タイトルもRED FAMILY 100分 製作・脚本・編集:キム・ギドク、監督:イ・ジュヒョン 韓国で理想の家族を演じる一家⬆️、実は北朝鮮のスパイ団⬇️。その名も「ツツジ班」と可愛いが、上層部からの指令で、やっていることは脱北者の始末など、実に恐…

第7回静岡国際オペラコンクール入賞者記念コンサート

141120 ゲスト出演の高橋絵理さんのブログでこのコンサートのことを知ったのが3日前。慌てて、高橋さんにチケットを取ってもらった。もちろん、入賞者については、知識ゼロであったが、十分堪能できる内容であった。とりわけ第1位の鴫原奈美さんの演唱には…

「天才スピヴェット」

141120 原題:THE YOUNG AND PRODIGIOUS T.S.SPIVET 105分 仏・加合作。脚本・監督:ジャン=ピエール・ジュネ(「アメリ」、「ロング・エンゲージメント」)、出演:カイル・キャトレット、ヘレナ・ボナム・カーター 最近の作品はどこの国のものかわからな…

ウッフィーツィ美術館展

141119 シニア無料デーを利用して、東京都美術館へ。ウッフィーツィとは言うが、実際には、その他の美術館からの出品もあり、厳密にはウッフィーツィ及び周辺美術館展だろう。実際、よく説明書を見ると、ウフィツィ美術館に所蔵されている作品をメインに、ア…

「マダム・マロリーと魔法のスパイス」

141118 原題:THE HUNDRED-FOOT JOURNEY(100フィートの旅)インド・米合作 122分 原作はポルトガル生まれのアメリカ人、リチャード・モライス(ポルトガルの姓)。製作:スティーブン・スピルバーグ、監督:ラッセ・ハルストレム(スェーデン人)、出演:ヘ…

「6才のボクが、大人になるまで」

141116 原題:BOYHOOD 165分 米 原案・製作・脚本・監督:リチャード・リンクレーター (BEFORE SUNRISE, BEFORE SUNSET, BEFORE MIDNIGHT三部作)出演:パトリシア・アークエット(ロザンナ・アークットは姉)、イーサン・ホーク こんな映画、見たことない…

二期会クリスタルコンサート@すみだトリフォニーホール(小)

141114 このコンサートの趣旨もろくに知らず、単に知っている歌手が数人いらしたので、切符を買っていたコンサート。プログラムのメッセージ欄に、「入会オーディション合格者、幹事会推薦者、全国にある二期会からの移籍者が、東京二期会員として初めて出演…