ぐらっぱ亭の遊々素敵

2004年から、主に映画、音楽会、美術展、グルメなどをテーマに書いています。

2019-01-01から1年間の記事一覧

MUZAジルベスターコンサート2019

191231 昨年に続いて今回もジルベスターはミューザで。 早めにチケットを買ってあったので、割にいい席で聞けることに。 前半、何と言ってもチャイコフスキーのV協が聴きどころ。若手の成田達輝に期待した。まだまだ荒削りだし、ちょっと音が弱いと感じると…

MAXフィル第九@メルパルクホール

191229 昨年に続いて今年も29日の方に合唱出演させてもらった。今年は夏にサンパール荒川でおなじMAXフィルでマーラーの「復活」にも乗せてもらっていて、古澤先生にはお世話になった。気さくでえらぶることのまったくないお人柄で、その点でも内外で大変な…

「歌の会」@ムジカーザ(代々木上原)

191226 「歌の会」という、割に地味な名前は、器楽演奏に対して、という単にそれだけのことらしい。音楽監督の飛鷹佑依(ひだか・ゆい)が進行役も務めるが、冒頭、この組織の概要に触れた。それによると、若い音楽家たちへの演奏の場の提供と、一般聴衆向け…

「2人のローマ教皇」

191226 THE TWO POPES 英米伊・アルゼンチン合作、125分 監督:フェルナンド・メイレレス(「ナイロビの蜂」'05) 撮影場所は多くは実際の場所を使ったようだ。 前教皇ベネディクト16世がどのような経緯から退位することになったのか、またなぜフランチェス…

6 アンダーグラウンド

191222 6 UNDERGROUND 128分 米 監督:マイケル・ベイ 様々な分野のプロ集団となれば、「特攻大作戦」を思わせる。いわば”定番” 様々な分野でプロ集団、1から6までの番号を振られて作戦開始。だが、緒戦で、早々と一人が壮絶な事故死。新たなメンバーが加わ…

中学校での音楽会に出演

191221 今月29日にメルパルクホールで本番を迎えるMAXフィルの第九、今日はオケも含め、そのメンバーが、普段練習会場として使わせてもらっている荒川区立第2中学校の体育館開催の音楽会に、有志だけが自主参加。初の体験で、なかなか楽しかった。 天井が高…

「偽りの忠誠 ナチスが愛した女」

181217 THE EXCEPTION 英米合作 108分、2016年、監督:デビッド・ルヴォー(フランス風の名前だが、イギリス人、62歳) 退位したドイツ皇帝、カイザー・ヴィルヘルム2世の身辺警護を不本意ながら任されたナチスのある大尉と、実はイギリスのスパイで邸内…

所属する地元合唱団、第11回定期演奏会@大田区民プラザ大ホール(下丸子)

191214 とかく誤解を招きやすい団名、大田区民第九合唱団(第九を歌った時に結成されたことに因む)の定期演奏会が開催された。1年おきのペースで、偶数回は多少大掛かりにということで、前回は大田区民アプリコ大ホール(収容1,400人)での開催だったが、奇…

3人展@代官山ヒルサイドテラス・エクシビションルーム

1912111 三人の作家たちの作品は素材、技法は異なるのですが、同じ場所で展示する事で共鳴し合い、同じ気配と空気を感じて頂けると思います。そこには「気」、「光」、「風」の詞が見えてきます。 親しい友人がスポンサーになって、彼が懇意にしている3人の…

LE QUATTRO VOCI@伝承ホール

191211 昔の職場仲間のお嬢さんが出演とあって、前々から予約してあった。その前に知り合いの展覧会初日オープニングが代官山のギャラリーであったが、歩く方が速いと判断して、歩き始めたら、予報になかった本降り!散々予報士を罵倒しながら、20分で到着。…

「マリッジ・ストーリー」

191206 MARRIAGE STORY 米 136分 製作(共)・脚本・ 監督:ノア・バームバック これは離婚をテーマに据えたラブ・ストーリーである。それぞれが相手の”いいところ”を文章にして、独白形式でストーリーが始まる。互いに絶賛である。どこか相手の嫌なところが…

「アジアのイメージ 日本美術の『東洋憧憬』展」@東京庭園美術館

191203 快晴で、まさに小春日和の中、東京都庭園美術館。山手線の内側にありながら、比較的訪問客が少なく、毎度ゆったりと楽しめるところがいい。しゃれたフレンチ・レストランも付設されてるが、まだ一度もトライしたことがない。 正門から美術館までのア…

「盲目のメロディー〜インド式殺人狂騒曲〜」

191202 原題:Andhadhun (ヒンディー語)監督:シュリラーム・ラガヴァン 自らの芸術性を高める狙いで、盲目をよそおい演奏活動をするピアニストが、セレブに呼ばれ、豪邸で演奏することになるが、殺人事件直後の現場で、殺されたのは彼を読んだ亭主、犯人…

カバレリア・ルスティカーナ@アプリコ大ホール

191201 この由緒ある合唱団は、アプリコホールのこけら落としの時、すなわち1999年秋から毎年聴きに行っている。その後、団の性格が一部変更になったようで、現在の組織になってからは3回目の定期演奏会になるのだそうだ。 毎度のことだが、今回もまことに…

小荘厳ミサ(ロッシーニ)を聴きに文京シビックホールへ

191130 杉並公会堂から文京シビックへ音楽会のはしご。 地元合唱団で指導いただいているピアニストが出演する音楽会へ。 ロッシーニの小荘厳ミサは、3年前に日声協主催「海の日のチャリティーコンサート」で歌ったことがあるが、それがほんの抜粋に過ぎない…

親友出演の演奏会へ

191130 企業内合唱団で歌っていて、リタイア後も合唱活動を続けているAS君は、愚亭とは、中高時代のクラスメートで、卒業後結成したカルテットで長く一緒に歌っていた仲。ちなみに彼はリードテナー、愚亭はトップテナーだったが今では二人ともバリトン! 今…

「アイリッシュマン」

191128 THE IRISHMAN 米 209分 監督:マーティン・スコセッシ、脚本:スティーヴン・ザイリアン、原作:チャールス・ブラント すごい顔ぶれだもの、面白くないはずがない。ちなみに監督と主要キャスト3人はいずれもイタリア系で、しかもほぼ同じ年代というこ…

「テルアビブ・オン・ファイア」

191127 TEL AVIV ON FIRE ルクセンブルク・イスラエル・フランス・ベルギー合作。脚本(共)・監督」サメフ・ゾアビ(イスラエル人 44歳) この作品、パレスティナとイスラエルの関係をある程度押さえていないと理解しにくい、日本人がやや苦手とする舞台設…

国立能楽堂へ

191126 これまでとんと縁のなかった能を鑑賞することになった。親しい合唱フレンドの一人から偶然チケットが回ってきたのだ。 能・狂言を観るのは何十年ぶりか。記憶を辿ると中学生の折、学校の授業の一環で、水道橋にある能楽堂(宝生能楽堂 1913年)へ行っ…

モーツァルト・マチネでジョナサン・ノット X 荒絵理子

191124 二日続けてのミューザ通い。 日曜日の11時開演なんて、なんでこんなコンサートを予約していたのか、明け方は少し後悔。 しかし、素晴らしい熱演に、やはり来てよかったと思い直した次第。こんな時間でも満員に近い盛況なのは、この二人の共演がファン…

第10回音大フェス@ミューザ川崎

191123 毎回、芸術劇場はパス。ミューザ川崎のみ行くことにしている。 ほぼ毎回聞きに行っている音大フェス、すごくレベルが高くなっている大学生主体のオケが千円で聞けるのは、実にありがたい。 開演前に、エール交換ということで、共演相手校がファンファ…

METライビビューイング2019-2020「トゥーランドット」

191120 シーズン2019-2020の皮切りは「トゥーランドット」 フランコ・ゼッフィレッリの創り上げた舞台のきらびやかさ、豪華さ、衣装の美しさ、まさに夢のような空間が目の前に! カラフは当初ロベルト・アロニカの予定だったが、いつの間にかネトレプコの旦…

「i - 新聞記者ドキュメント - 」

191119 今日の朝刊に安倍首相の通算在職日数が2887日となり歴代最長と報じられたが、自らその中身を問うて欲しい。権力は腐る。長くいればいるほど。その典型例だろう。 この映画は東京新聞の望月衣塑子記者が官房長官記者会見で孤軍奮闘する場面を軸にして…

佐山雅弘メモリアル・コンサート

191116 佐山雅弘は、昨年11月突然64歳の若さで急逝したジャズピアニスト。その飾らぬ人柄ゆえ、ファン層も厚く、ジャズに限らず広く音楽仲間から絶大な信頼と支持を得て、固い絆で結ばれていただけに、1年後の彼の若すぎる死を悼む追悼コンサートにはそうし…

変貌を続ける渋谷駅周辺

191114 久しぶりに渋谷へ。 左はオープンしたばかりのスクランブル・スクエア・タワー まずは開業したばかりのこのビルへ。15階から上は、オフィスフロアが続き、最上階の45階は専用エレベーターに乗り換える。ただし、入場料@¥2,000を払った人のみ。当然、…

「ホテル・ムンバイ」

191113 原題もHOTER MUMBAI 脚本(共)・監督:アンソニー・マラス(アデレイド出身、年齢不詳) 2008/11/26、ムンバイで実際に起きたテロ事件を扱った作品。10年前とは言え、まったくこの凄惨な事件を覚えていないとはどういう訳か。重装備とは言え、たった…

「永遠の門 ゴッホの見た未来」

191112 AT ETERNITY'S GATE (永遠の門で)英仏米 112分 脚本・監督:ジュリアン・シュナーベル(NY出身、68歳、「潜水服は蝶の夢を見る」'07、監督だけでなく、しばしば出演も) ウィレム・デフォーが好演しているが、作品としては、賛否分かれそう。監督個…

「トスカ・ドラマの転換」@日生劇場

191111 劇場から案内をいただいていたイベントに。 このシリーズも回を重ねて26回目 あいにくの雨で、出足はいつもより鈍かったようだ。過去何度かこの催し物には参加している。 はじめに、演出、舞台美術、衣装、照明の責任者によるパネルディスカッショ…

「トスカ」@日生劇場

191109 今日は前から2列目なんで、オペラグラス不要かと思ったが念のために持って行った。顔の細かな表情などは、肉眼では見えないから、持参してセーカイだった。 堂々たるソリスト陣、圧巻だった。歌唱については、文句のつけようなし。しかも、演技のう…

ステファン・ポップを聴きに

191106 正直なところ、この名前はこれまでまったく聞いたことがなかった。ところが、検索したところ、世界の主要なオペラハウスには既に出まくっていて、日本ではあまり話題になっていないのが不思議なほど。 ルーマニア出身と言えば、まずはアンジェラ・ゲ…