191214 とかく誤解を招きやすい団名、大田区民第九合唱団(第九を歌った時に結成されたことに因む)の定期演奏会が開催された。1年おきのペースで、偶数回は多少大掛かりにということで、前回は大田区民アプリコ大ホール(収容1,400人)での開催だったが、奇数回となる今年はややこじんまりとプラザホール(500人)での開催。
開演は14時だが、団員は準備やリハがあるので、9時に集合。
壁の時計は9時10分を指している。今回も楽屋一番乗りとなった。ホールが小さい分、舞台と楽屋の距離が短くて、その点は出演者にとってはありがたい。
山台の組み上げは昨日中にやっておいたので、さほど力仕事はなし。弁当を駅前の仕出し屋から運んだのが、この日、最大の力仕事。女性陣は、プログラムの挟み込みなどの作業に忙しい。
やがて声出しに続いてソリスト陣も加わってのリハ、入りとハケの練習など型通りに進行。1時半前に開場。舞台袖からそっと覗くと、まあまあの埋まり具合。そして、予鈴に続いて、2時きっかりに本鈴。
第1部、宗教曲メインの組み立て。最も苦労したのは、バッハのサンクトゥス 238番、一時は挫折しそうに。
第2部は、一転、日本の混声合唱組曲「蔵王」全9曲。日本語がお客様に聞き取れるようにと、うるさいほど指揮者から指導を受けた。
第3部は、豪華ソリスト陣が加わって、華やいだ舞台に。中でも「闘牛士の歌」を歌ったゲスト、今や日本を代表するバリトン、大沼 徹は客席後部から登場、たっぷりと客席を湧かせてから舞台に上がり、今日一番の盛り上がりとなった。オペラ曲で手拍子が入るという、かなり珍しいシーンもあり、Bravoが飛び交ったのは言うまでもない。
アンコールに「こうもり」から「シャンパンの歌」で賑やかに終了。最後は、会場と一体になって「聖夜」を大合唱。お疲れ様でした。
2年に及ぶ練習も本番は正味わずか80分で終了。達成感を味わう間もなく、打ち上げ会場へ。
⬆︎てこずりながらも辛抱強く指導していただいたボイストレーナー、ピアニスト、そしてゲスト出演者のみなさん。(マエストロはその後、別の仕事があり、打ち上げはパス)
さあ、次は再来年、一応、モーツァルトのレクイエムをメインにすることで、プログラムの裏面にも発表済み。これも大変な難曲だから、また厳しい練習が1月からスタートする。