ぐらっぱ亭の遊々素敵

2004年から、主に映画、音楽会、美術展、グルメなどをテーマに書いています。

2018-01-01から1年間の記事一覧

今年も歌い納めは第九@メルパルクホール

181229 1週間前に労音第九で東京文化会館で歌った第九の締めくくりはこれ!今年だけで4回目の第九(通算10回目)となる。これで、自分の中では第九の歌い納めにしようと決めた。 歌える人は、極端な話、当日ゲネからの参加でもOKとは聴いていたが、2度ほど…

「私は、マリア・カラス」

181228 MARIA BY CALLAS 仏 113分 製作・監督:トム・ヴォルフ 初めてマリア・カラスの全貌を明かした作品。これまで何本かこの稀代のディーヴァを扱った作品があったと思うが、本作でほぼ語り尽くされた観あり。 このトム・ヴォルフという監督、さほどマリ…

「斬、」

181226 時代劇の新境地を開いた塚本晋也作品。製作・脚本・編集・撮影・監督・主演というから、マイナー部分を残して全部自分でやっちゃったという作品。「野火」も見ているが、かなり似通った画面が出てくるし、また黒澤の「7人の侍」なども意識していなか…

青島広志ワールド@アプリコ大ホール

181224 自分でもまさかと思えるような公演の切符を買っていた。 以前はバレエには目もくれなかったから、随分な宗旨替えだ。アプリコでやるクラシックものはなんでも買うようにはしているが、こういうジャンルは珍しい。そもそもは青島広志の講座が好きで、…

アリー/スター誕生

181223 ご存知、「スター誕生」4回目のリメイク! 1937, 1954, 1976は、ジャネット・ゲイナー、ジュディー・ガーランド、バーブラ・ストレイザンドがそれぞれ主役を務めた。どれも素晴らしい作品だったようだ。1937年作品はさすがに見たことないが、あとの…

多忙な一日

181223 第九の本番が終わった翌日、朝から練習会場へ。次はMAXフィル第九(29日)の練習。 東響の練習会場、大久保クラシックスペース 今日の合唱指導は高森義之先生。ザルツブルク在住で、マエストロの意を受けて、初登場。特にドイツ語の発音について、詳…

400人の歓喜の歌@東京文化会館 by 労音

181222 実に130回目となる労音第九 初めて労音の第九の合唱に参加したが、今回は130回目という節目の第九演奏会であった。1954年から第九の演奏会は途切れることなく続き、1997年から年に一度の公演になったが、それまでは複数回の公演だったことで、この回…

フェルメール展@上野の森美術館

181218 やっと予約した日になって、いそいそと会場の上野へ。 フェルメールの作品、言われているように現存するのが35点ということだが、そのうち9点が現在日本にあるというのは、信じられないほどの僥倖である。自分は、多分26点は見ていると思うが、今回…

「吉村芳生 超絶技巧を超えて」@東京ステーション・ギャラリー

181218 まったく知らない画家だった。まさにこのタイトル通りの人だ!超細密画を描く画家は多数存在するが、この人の作品は桁違いに細かい。上の画像でも分かるように、方眼紙のマス目に数字を書き込み、それを元に作業するという制作方法を編み出している。…

「オーケストラ ギフト」第3回定期演奏会@ミューザ川崎

181215 12/22本番を迎える労音第九の練習が森下文化(江東区)であり、それが終わってから、川崎へ移動、なんとかこのコンサートに間に合った。 このオケを聞くのは初めて。上の解説には学生から社会人までとあるが、全員、とびきり若いのに圧倒される。ほと…

「ルーベンス展」@国立西洋美術館

181212 正直、それほど好きな画家ではないが、午前中から4時間もイイノホールで、気鋭のオペラ歌手18人の選考会を聴いたあと、日暮里サニーホールでの第九合唱、初のマエストロ練習まで時間がありすぎるため、ちょうど中間にある西洋美術館に向かった。 時…

バリチューとは、なんぞや?!

181211 コーラスフレンズといっぱいやることになり、その前に千円コンサートに行くことになった。ミューザが以前からやってる昼はワンコイン、夜は千円というカジュアルなコンサートシリーズで、かつては結構行ったものだ。 今回はタイトルからして、「おや…

新進ピアニストたちの響宴@アプリコ大ホール

181209 何が10周年かと言うと、「アプリコお昼のピアノコンサート」というシリーズを始めて今年で10年目ということ。お得なお値段ゆえ、過去なんども聴きに来ている。 今日の演奏家の中で、まだ一度も聞いたことがなかったのは中村芙悠子と尾崎未空の二人で…

「マダムのおかしな晩餐会」

181206 MADAME 仏 原案・脚本・監督:アマンダ・ステール パリに移住したセレブ夫婦、晩餐会を開くが、土壇場で亭主の連れ子のバカ息子が加わることになったため、13人に。忌み数を避けるため、仕方なくメイドをゲストに仕立て上げて、急場を凌ごうとするが…

「おかえり、ブルゴーニュへ」

181204 仏 113分 CE QUI NOUS LIE(我々を結びつけているもの)邦題は、英語タイトル BACK TO BURGUNDY(ブルゴーニュに帰る)から取ったのだろうが、人称が逆転している。監督:セドリック・クラピッシュ(「ニューヨークの巴里夫」2013, 「PARIS」2008、「…

「アイーダ」@調布グリーンホール

181202 ここの市民オペラシリーズを観るのは「魔笛」、「トゥーランドット」に続いて3度目。 市民の手作りでこれだけ盛り上げるのだから大したもの。 初日の出来栄えも素晴らしかったらしいが、2日目も立派な舞台だった。 鈴木麻里子は9月のプッチーニ三部…

音大フェス@ミューザ川崎

181201 毎年、初冬・晩春2回行われる音楽大学フェスティヴァル。音大在籍中のセミ・プロたちによる演奏を格安の値段で、聴かせてもらえるわけで、毎回楽しみにしている。 この日だけは3校が出演、従って、3時開演で終演は6時半という長丁場。3校目の開演前…

「ボーダーライン:ソルジャーズ・デイ」

181129 SICARIO:DAY OF THE SOLDADO 米 122分 監督:ステーファノ・ソッリマ このアクの強い二人が組んでの続編。2015年の「ボーダーライン」にはエミリー・ブラントがFBI捜査官役で登場して花を添えたが、今回はこれに当たる役はなし。それもあってか、いま…

「ウィーン万国博覧会 産業の世紀の幕開け」@たばこと塩の博物館(墨田区)

181127 以前から気になっていた「たばこと塩の博物館」へ。 最寄りの西馬込から乗り換えなしで本所吾妻橋下車、徒歩8分。びっくりするほどスカイツリーが間近に見える。周辺はがらんとした倉庫街のイメージで、そこに堂々たる構えの建物が。 1978年、渋谷公…

「ボヘミアン・ラプソディー」

181126 BOHEMIAN RHAPSODY 英米 135分 監督:ブライアン・シンガー 伝説の人気ロックバンドを、ヴォーカリスト、フレディー・マーキュリーを中心に描いた伝記映画的作品。後半のウェンブリー・スタジアムでの1986/7/13 LIVE AIDの21分に及ぶ演奏シーンは圧巻…

ひさしぶりにアルテリーベへ。

181123 今日のアルテリーベは二人も知り合いが出演するとあって、三連休初日の夕刻、西新橋へ。 工藤志州とは、7月のアプリコ椿姫で共演(?)の栄に浴したばかり。佐藤祥とは、この店でいつの間にか親しくなった。 事前に今日は連休初日で、周辺のサラリー…

「華氏119」

181122 FAHRENHAIT 11/9 米 128分 製作・脚本・監督・出演:マイケル・ムーア トランプが勝利した2年前の11月9日をタイトルに。9.11を取り上げた「華氏911」を意識した上手いタイトルだが、作品としては、同じく一人で製作・脚本・監督・出演した「ボウリン…

「ムンク展」@東京都美術館

181121 高齢者無料日だが、午後は第九合唱の練習があるので、いつもの夕刻の時間帯には行けない。ゆえに、かなりの混雑が予想されるため、逆算して早めに出かけた。これが予想したほどでなく、40分待ちの表示。実際には30分ほどで内部へ。ほどほどの混み具合…

所沢でオペラガラコンサート

181116 普段滅多に行くことのない所沢まで。正確には最寄駅は、航空公園。そこにあるのが所沢市民文化センター ミューズ アークホール。最大席数2,000以上で、日本でも最大級のオーストリア製のパイプオルガンが威容を誇る。(でもねぇ〜、我が家から片道ほ…

清澄庭園、初訪問

181115 深川江戸資料館の後は、すぐそばにある清澄庭園へ。ここも初めて内部へ入った。 稀なる快晴のもと、池と周辺の緑がよく生える。常緑樹ばかりようで、紅葉はまったく見られなかった。ホームページから概要を拾うと、 泉水、築山、枯山水を主体にした「…

深川江戸資料館(清澄白河)

181115 ここは、資料館と言うが、ちょっとしたホールも付設されていて、過去、カミさんのシャンソン発表会で数度、またオペラ(IL TROVATORE)や、オペラ・コンサートで何度も来ているのだが、肝心の資料館に入ったことがなかった。 資料館概要は、資料から抜…

中村真木彫刻展@オリエアート・ギャラリー(外苑前)

181113 ど迫力の大作「ばら」 「日本、イタリア・カラーラを中心に国際的に活躍する彫刻家、中村真木の個展。水、風、植物といった自然をテーマにした彫刻作品は、優美で精神性の高さを感じさせる。ミケランジェロ「ピエタ」で用いられた大理石など、カラー…

大田区文化祭 第117回合唱祭、まさかの幕切れ!

181111 恒例の大田区民合唱祭、117回目で前代未聞の幕切れになろうとは! 運営委員の一人として、愚亭も舞台下手袖で、各種雑事をこなすが、毎回のことながら、高齢者には過酷な一日となる。指定の8時半にアプリコに到着。まだ解錠前で、他の委員や理事たち…

前沢淑子写真展「イタリア・くらしのうた」@Atte(タチカワブラインド銀座スペース)

181110 日生劇場での観劇のあと、銀座8丁目へ廻り、地元合唱団の仲間の一人が開催した写真展へ。 愚亭もイタリアは詳しい方だと思っていたが、行っていないところが大半。シチリアを除く全土を隈なく巡って、それもかなり奥まで入り込んで撮影してきたよう…

オペラ「コジ・ファン・トゥッテ」@日生劇場

181110 珍しいオペラを見た。斬新なプロダクションは珍しくないが、この演出は主役女性二人をAI化させているところが、いかにも現代風で、そこがとりわけ興味を惹かれる。 まあしかし、この種の新解釈、新演出って、賛否、別れるのは必定。「なんだ、こりゃ…