181115
ここは、資料館と言うが、ちょっとしたホールも付設されていて、過去、カミさんのシャンソン発表会で数度、またオペラ(IL TROVATORE)や、オペラ・コンサートで何度も来ているのだが、肝心の資料館に入ったことがなかった。
資料館概要は、資料から抜粋:
資料展示室は、地下1階から地上2階までの吹き抜け空間に、江戸時代(1842年から1843年を想定)の深川の町並みや庶民の生活ぶりを再現。
長屋2棟をはじめ八百屋、春米屋、火の見櫓、猪牙舟の浮かぶ掘割、船宿のたたずまいなどをはじめ、家の中の生活用品類一つ一つにまで細かく気を配って再現して、実際にてにとって見ることができる。さらに、深川の一日の暮らしを音響と照明効果で演出している。たとえば、夏の時期は、夜明けの照明に始まり、鶏の鳴き声、あさり売りや金魚売りの声、雨の音、虹や夕焼け等を表現し、下町情緒を盛り上げ、170年前の深川の世界へと誘ってくる。
というわけで、実物大で、実際に内部に入ったり、家財道具などに実際に触れられるところがミソ。同じような展示をしている江戸東京博物館とはそこが大きく異なる。
⬆︎米屋、魚屋などが並ぶ一角。屋根には実物より大きめの猫がいて、定期的にリアルな動きでニャーとなくようになっている。
⬆︎左側、お休み処で、お茶やちょっとした食べ物を出すところ。右側は天麩羅屋台。
ヴォランティアの案内役(女子大生風?)が、すぐ気さくに声をかけてくれて、当方の質問に一つ一つ丁寧に説明してくれるのは、大変ありがたい。街並みは、今も永代橋付近に存在する佐賀町をモデルにしている。一軒ずつに住人の名前があり、家族構成や職業も決められていて、ストーリー性があるので、説明も分かりやすい。
⬆︎手前は、そば、うどんを出す屋台。天秤棒で、簡単に移動できるようになっている。犬がおしっこをひっかけているのは火の見櫓。
江戸を愛した文筆家、漫画家、杉浦日向子の企画展が間もなく開催される予定。一貫して江戸風俗を研究していて、テレビにもしばしば登場していたが、2005年、46歳の若さで亡くなっている。