240423
本公演(5/25)に備えての”予告編”が開催されました。千円ポッキリなんで「都立大学」まで行ってきました。日本ではほとんど上演機会のないオペラなので、やはり二期会としても、こうした活動には力を入れざるを得ない様子です。
ヘンデル、最晩年のオペラで、1741年製。そして翌年、「メサイア」が作曲されたというわけです。もちろん、その時は母国ドイツではなく、移住先(最終的には帰化した)の英国でしたので、英語による作品となりました。
トークショーは演出家の中村 蓉さん(まだ30代!)と一緒に、Mo.鈴木秀美が解説していきました。オペラの歴史から説きおこして、なかなか興味深いお話が聞けました。世界最古のオペラとされているのはギリシャ人、ヤコポ・ペーリの「ダフネ」ということで、これが1597年!ただ、楽譜が喪失していて、公式には同じ作曲家による「エウリディーチェ」(1600)だそうです。そのあとは、モンテヴェルディが活躍した時代になります。
中村 蓉さんは演出家の立場から苦労話や、もちろん筋立てについても語っていました。薄いベージュのパンツに白Tシャツ、上にデニムシャツを羽織って、さすがちょっとした動きも軽快で、いくつかの場面もフリ入りで解説してくれました。
その後、アキッレ役、デイダミーア役、2組4人のソプラノが登場、上記4曲を順に一人づつご披露。まだ本番までひと月以上あるので、仕上がっているところまでは行っていませんが、若い美声をたっぷりと会場いっぱいにふりまいてくれました。
ついでに、Mo.鈴木は本職はチェリストですが、近年、こうして指揮にも意欲を見せており、この一族(兄はBCJの鈴木雅明、その息子の鈴木 優、夫人でソプラノ歌手鈴木美登里)の活躍は目を見張るものがあります。