ぐらっぱ亭の遊々素敵

2004年から、主に映画、音楽会、美術展、グルメなどをテーマに書いています。

2017-12-01から1ヶ月間の記事一覧

「REALISM 現代の写実 - 映像を超えて」@東京都美術館

171230 姉に勧められて、上野まで見に行ったのがこれ。 詳細はPRESS RELEASEに譲るとして、⬇︎いきなりこれにはびっくり! 小森隼人の作品だが、こうした題材を世に広く知らしめたフランドル派の細密静物画顔負けの作品で、右手厚手カーペット(?)の質感に…

年末に第九を聴くのは久しぶり

171229 昨年末は自分が合唱団の中で歌っていた杉並公会堂で、予定されていたマエストロが登場しないという前代未聞の”事件”があり、忘れ得ぬ演奏会となったが、今年はじっくりと聴く機会があった。 今回はそれこそ一音も逃すまいという意気込みで、一心不乱…

これがないと年末の気分になれないもの

171226 ローマに40年も在住していた親友のSIくんが年末になると決まって用意してくれるのが、これ! イタリア人にはお馴染みのパネットーネだ。パネットーネと言えば、ミラノのモッタ社のものが最も有名だが、これはバウリ社のもの。他にもヴェローナ産のパ…

「ヒトラーに屈しなかった国王」

171226 原題:KONGENS NEI(国王のノー、ノルウェイ語) こういう立派な元首をいただいた国民は幸せだ。本作を見ていて、日本と共通する部分もあるのだが、決定的に違うところが、国王が敢然とナチスにも、また政府に対しても自分の意思を伝えて、その通りに…

「否定と肯定」

171222 原題:DENIAL(否定)英米合作 110分 監督:ミック・ジャクソン(74歳、英国人「ボディガード」1992)原作:デボラ・リップシュタット 久しぶりに観た重厚な法廷ドラマ!ホロコーストが実際に起きたことを証明しないと敗訴?そんなバカな!!と思うが…

「J:ビヨンド・フラメンコ」

171221 スペインが大好きだったHI君の追悼会の前に、渋谷の映画館で見た作品。けったいなタイトルだが、Jはスペイン語ではホタと発音する。つまり、ホタはフラメンコを越えて存在すると言いたいようだ。尤も、原題はJOTA DE SAURA(サウラのホタとごくシンプ…

ADIEU, MON AMI!

171221 ⬆︎スペインびいきの彼のために選んだ会場が新宿の裏通りにある南欧居酒屋、「ぼでごん亭」だ。(bodegónとは、スペインではどこにも見られる街角の居酒屋のことで、タパスなどを並べて、普通立ったままで一杯ひっかけ、また別の店へというのが、スペ…

「ルージュの手紙」

171220 原題:SAGE FEMME(助産婦)117分 仏 脚本・監督:マルタン・プロヴォ 30年も前に姿を消した、父親の再婚相手が突如自分のもとに。さりげなく「あたし、癌になっちゃって」とか言って少しは同情心にでもすがろうとしたのか。到底素直に受け入れること…

「謎の天才画家 ヒエロニムス・ボス」

171218 謎めいた画家、オランダ出身のヒエロニムス・ボスの三連祭壇画(トリプティック)「快楽の園」について、さまざまな人物にインタビューして、その謎に迫った作品。 ➡︎公式サイト 日本でも人気の高いフェルメールですら35、6点は存在が確認されてい…

洗足学園大学生による無料コンサートへ

171218 歌仲間から誘われて、無料コンサートへ。このシリーズ、以前も何回か来た記憶があるが、秋山和慶指揮とは凄い。開場時間の30分前に着いたが、すでに70人ぐらいの列が。 事前にN氏から座確するよう頼まれたいたのは2階の前列ということで、係員に2階…

「ユダヤ人を救った動物園 〜アントニーナが愛した命〜」

171215 原題:THE ZOOKEEPER'S WIFE チェコ/イギリス/アメリカ合作 127分 監督:ニキ・カーロ(NZ出身の女性、「クジラの島の少女」2002、「スタンドアップ」2005) 実話に基づく作品。いわゆる戦争秘話。ポーランドの首都、ワルシャワが舞台。時は1939年…

「ネルーダ 大いなる愛の逃亡者」

171214 原題:NERUDA チリ/アルゼンチン/フランス/スペイン 108分 監督:パブロ・ラライン(41歳、チリ人、「ジャッキー/ファーストレディー最後の使命」2016を撮っている。) ネルーダという名前は、チリの国民的詩人ということぐらいしか知らない。そし…

「新世紀、パリ・オペラ座」

171212 パリ・オペラ座と聞けば即座にパリ九区にあるオペラ座通りの突き当たりにある例の壮麗な建物、ガルニエ宮を思い浮かべる。ただ、現在は主としてバレエはここ、オペラ上演は主としてバスティーユに出来たオペラ座(オペラ・バスティーユ)と棲み分けて…

「婚約者の友人」

171211 原題:FRANTZ(フランツ、ドイツ人の典型的な名前。普通はFRANZと綴るが、フランス人はしばしばこのようにミススペルするらしい。フランスに発音が近いこともあり、敢えてこのように綴るとする説も)アメリカ映画「私の殺した男」(1932 )のリメイク。…

「オリエント急行殺人事件」

171208 アガサ・クリスティ代表作の映画化。1974年にも映画化されているが、見ていない。スタッフ陣もキャストたちも豪華絢爛。 ケネス・ブラナーの才人ぶりばかりをこれでもかと散々見せつけられる作品。出演者はかつて彼と共演したことがある、ないしはよ…

「ローガン・ラッキー」

171208 原題:LOGAN LUCKY (ローガン家、ツイてる)監督:スティーブン・ソダバーグ、製作:チャニング・テイタム(共) 競馬やサッカー、野球などのビッグスポーツイベントで、警備が手薄になるのを狙って銀行強盗という定番の手口。今回はコカコーラ600と…

「安藤忠雄〜の挑戦〜」@国立新美術館

171206 これも姉が絶賛していて、そのうちに行くつもりではあったが気がつけば会期も残りわずかとなり、昼から某財団の、才能ある若手オペラ歌手海外留学支援選考会を聞いた後、あわてて乃木坂へ。詳細▶︎ 安藤忠雄展 安藤と言えば、最近物議をかもした例の新…

「ラストレシピ〜麒麟の舌の記憶」

171205 料理そのものや料理人をテーマにした作品は、とくに最近、欧米の映画に多いような気がするが、同じ料理がテーマでもこれはいささか角度を変えた異色作であり、大した意欲作。 当初、見るつもりのなかった作品。一足先にみた姉が絶賛するもんだから、…

「プラハのモーツァルト 誘惑のマスカレード」

171204 原題:INTERLUDE IN PRAGUE(プラハでの間奏曲)英・チェコ合作、 監督・脚本(共):ジョン・スティーヴンソン(英、CGアーティスト出身、監督歴、ごく浅い) 「アマデウス」(1984)以来の本格的なモーツァルト映画という触れ込みだが、残念ながら、…