ぐらっぱ亭の遊々素敵

2004年から、主に映画、音楽会、美術展、グルメなどをテーマに書いています。

2017-03-01から1ヶ月間の記事一覧

「未来よ こんにちは」

170328 原題:L'AVENIE (未来)この邦題は、多分に「悲しみよ こんにちは」を意識して決められたような気がする。仏・独合作 2016 監督はミア・ハンセン=ラブ、デンマーク系フランス人で、まだ36歳! 監督自身の出身地でもあるパリ5区、いわゆるカルティ…

「パッセンジャー」

170327 原題もPASSENGERS 米 2016 116分 監督:モーテン・ティルドゥム(ノールウェー人、「イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密」2014) ⬆︎タイトルの下にあるは、モールス信号でS.O.Sのことらしい。 典型的なスペースSF。汚染され、過密状…

「ホップ・ステップ・ジャンプ!」

170326 兄の趣味の一つ、アマチュア絵画クラブの発表会が今年も銀座のギャラリーで開かれ、姉と一緒に見に行った。生涯のヒコーキ野郎だから、今回の作品も飛行機が主役である。 これまでのいかにもメカニック然としが絵柄から一転、洋上の水上機の翼から海…

創作オペラ「人道の桜」 (杉原千畝物語)

170325 すでにあまりにも知られるようになった杉原千畝の一生をオペラにした、意欲作。彼の、カウナスにおけるユダヤ人へのヴィザ発給の話が軸になっているのは当然だが、後半は、ユダヤ人たちが艱難辛苦の末、日本に身一つで到着し、地元民に思わぬ歓迎を受…

音楽レクチャー@日生劇場 (ラ・ボエーム関連企画)

170325 6月、日生劇場での公演を控え、「ラ・ボエーム」のレクチャーが行われた。今や、テレビ番組でもレギュラー出演をしている人気作曲家・ピアニストと人気上昇中の若手指揮者(40)の登場とあって、会議室はほぼ満席。 左側のボードには登場人物の相関…

「これぞ暁斎!」@Bunkamura ザ・ミュージアム

170323 ブロガー対象の内覧会に参加した。 ⬆️⬇️は配布されたチラシから抜粋 河鍋暁斎がどれほど凄い画人だったか、人並み以上の情報は持っていたつもりだったが、本展で展示されている173点にも及ぶ作品群を見て、しばしボーゼンという体たらく!いやはや、…

「ラ・ラ・ランド」

170322 アカデミー賞は、主演女優賞(エマ・ストーン)、監督賞(デイミアン・チャゼル)ほか、4部門を獲得したのも十分うなずける作品。それにしても、この監督、32歳というから驚く。「セッション」を撮った時は20代だからね! いやぁ〜、久しぶりに…

古楽器の伴奏で、小編成モツレクを聞く@浜離宮ホール

170319 今年の海の日のチャリティーコンサートで、モーツァルトのレクイエムを歌うことにしているので、大いに参考になったこの演奏会だが、まずは古楽器の群れにびっくり!博物館から借りてきたのかと思うほど、不思議な格好の、超珍しい楽器も登場、もうこ…

勅使河原マジックの「魔笛」@神奈川県民ホール

170318 こうして改めてチラシを眺めると、ほんとうに凄い顔ぶれのキャスト陣なのだ。それ以上に凄かったのは、やはり勅使河原三郎が創り上げた世界だろう。演出、装置、衣装、照明、etc. 、どこを切り取っても、楽しくなければオペラじゃない、と言わんばか…

iPhone6の空き容量を一気に増やす

170316 2年前の購入時に、あまり深く考えないまま、16GBの機種を買ったのだが、次第に容量が足らなくなり、とうとう1GBを下回ることに。そのせいで最近では、写真を撮るのも一苦労。 そこで、この際、一旦初期化してみることに。あらかじめ、データをiCloud…

並河靖之七宝展@東京都庭園美術館

170315 千葉在住の姉がはるばる観に行って、絶賛していたので、高齢者無料日の今日、真冬の寒さの中、行く気になった。我が家から品川乗り換えで、往復バス利用で、交通費もタダ(というか、シルバーパス使用)というわけで、多少時間はかかるものの、いいル…

「ナイスガイズ!」

170313 原題:THE NICE GUYS 米 116分 脚本・監督:シェーン・ブラック 「ビヴァリーヒルズ・コップ」や「48時間」などと同じ流れを汲むいわゆるバディームーヴィーの典型。それにしても長いし、特に前半は見せ場もなく、伏線を張るのもいいが、長すぎて、…

初めてフォーレクを舞台で歌う 東日本大震災鎮魂コンサート@めぐろパーシモン小ホール

170311 昨年夏、公益財団法人「北野生涯教育振興会」が募集した合唱団に応募したところ、運よく当選、約半年の練習を経て、あれから6年目のこの日、目黒パーシモンホール(小)で歌うことができた。 練習開始から2ヶ月ほど経過しても、特に男性陣(テノー…

板波利加ソプラノリサイタル

170309 もっぱらミラノやウィーンで活躍している板波利加の、まあいわば凱旋リサイタルか。この人、日本人には珍しい、Soprano LiricoよりDinamicoというふうに言っちゃった方が正確も知れない。声質、音域ともに日本人離れした印象が濃い。楽曲に対する深い…

「湯を沸かすほどの熱い愛」

170308 今年初めて見る邦画は、これになった。作品の評価もさることながら、出演者、特に女優陣の質の高さが評価されているのも見たくなった理由の一つ。 亭主(オダギリ・ジョー)が蒸発したため休業に追い込まれた「幸の湯」、今や大黒柱になってしまった…

ミューザ川崎第4回友の会感謝のつどいは、ジャズ!

170306 4回目にして、初めてジャズを取り上げることに。佐山雅弘は、以前ミューザで聞いているが、今日は手の届くところで、たっぷり楽しませていただいた。 この企画、とってもオシャレだと思ったのは、正面のスクリーンにイラストレーター和田 誠の味わい…

フレッシュ名曲コンサート@アプリコ大ホール

170305 毎年この時期になるとアプリコで開催されるシリーズで、今年は、若手5人によるベートーベンのPコン全曲を演奏するという、大変興味深い試み。 いずれ劣らぬ力量をすでに備えた、将来を大いに嘱望される5人だが、やはり最後の5番を弾いた實川 風(…

「たかが世界の終わり」

170301 Juste la fin du monde (まさに世界の終わり)加仏合作 99分 監督・脚本・製作:グザヴィエ・ドラン ジャン=リュック・ラガルスの同名の戯曲の映画化 かなり風変わりな作品。見終わって、???となるが、じわっと後味の良さが伝わってくるような感…

佐藤美術館へ

170228 東京では随分いろんな美術館へ行ったと思うが、都心にこうして初めて行く美術館もあるんだ。 分かりにくい場所にあり、探訪大好き人間でも、今日は少々手こずった。 街角の美術館という風情だが、2階に受付とショップ、3〜5階が展示室。監視カメラ…