ぐらっぱ亭の遊々素敵

2004年から、主に映画、音楽会、美術展、グルメなどをテーマに書いています。

2015-04-01から1ヶ月間の記事一覧

「あの日の声を探して」

150428 原題:THE SEARCH 仏/グルジア合作 [製・監・脚・編]ミシェル・アザナヴィシウス(妙な姓と思ったら、ユダヤ系リトアニア人。ただし本人は'67フランス生まれでフランス国籍) フレッド・ジンネマン監督、モンゴメリー・クリフト主演「山河遥かなり」…

「セッション」

150427 原題は WHIPLASH(むち打ち)米 107分 [監・脚]デイミアン・チャゼル ⬆︎音程がちょっとずれてしまったトロンボーン奏者、音のズレを”自己申告”しなかったと散々罵倒された挙句、その場でクラスから叩き出されてしまう。 世界一のドラマーを目指す19…

「嗤う分身」

140325 原題:THE DUBBLE 英 93分 昨年の第26回東京国際映画祭参加作品。原作はドストエフスキーの「二重人格」[監]リチャード・アイオアディ('77 英国) 原作が原作だからだろう、時代も舞台もなんとなく無国籍風に作られている。劇中歌にいきなり「上を…

「マップ・トゥ・ザ・スターズ」

150425 原題も:MAPS TO THE STARS 加・米・独・仏 [監]デビッド・クローネンバーグ(72歳、カナダ人「危険なメソッド」、「コズモポリス」)この監督、母国カナダ、それにイギリス以外で初めて撮影した作品とか。ほとんどがL.A.市内とビヴァリーヒルズで撮…

「メリーウィドウ」@アプリコ

150424 毎回このホールで開催されるシリーズも第7弾。記念すべき1回目から全公演を見ているのが、ちょっとした自慢。まぁ歩いていけるホールということもあるけど。 ところで、このチラシだが、いつにない出来栄え。どうも今年から主催/企画制作をMIYAKOUJ…

「ワイルド・スピード SKY MISSION」

150423 原題:FURIOUS SEVEN (監督によれば、「7人の侍」を意識して付けたとか)この邦題も悪くない。シリーズ7作目。多分4作は見ていると思う。そして2013.11.30に友人の運転の事故で撮影中に急死したポール・ウォーカーの遺作。クレジットには敢えて登…

「ユトリロとヴァラドン 母と子の物語」@損保ジャパン日本興亜美術館

150421 シュザンヌ・ヴァラドン生誕150年記念という副題のあるこの美術展、なかなか珍しい視点で楽しめる。母と息子が二人とも名の知れた画家になったというのも、他の事例を知らない。全部で80点弱が展示されている。 ⬆︎ロートレックが描いたヴァラドン …

「マジック・イン・ムーンライト」

150420 原題もMAGIC IN THE MOONLIGHT 米英 98分 [脚・監]ウディー・アレン 魔術師スタンリー(コリン・ファース)は、世の中にのさばるインチキ霊媒師の摘発に命をかけている。ある時、著名な若き霊媒師ソフィー(エマ・ストーン)と、裏で策略を巡らしてい…

「第九と唱歌」@紀尾井ホール

150417 ちょっと風変わりなタイトルの演奏会へ。2年前アプリコ第九に合唱団員として初参加した際、合唱指導をいただいたC先生が、所属する東混の一員として出演されることで、ご招待いただいた。 上の説明にある、トランペット奏者で作曲家、三澤慶氏の作品…

アート・ギャラリーめぐり

150416 銀座1丁目辺りから京橋、日本橋にかけて画廊が密集していることは知っていたが、こんな企画があることは知らなかった。50年前の船友で結成している「ラオス会」の長老格、Mさんは元古美術商ゆえ、美術・骨董に詳しいこと!そのMさんに誘われて、午…

母の十年祭@春秋苑

150415 早いもので、雪の降る3月1日に母が逝ってから10年。生田にある春秋苑の墓前で、牧師さん立ち会いで墓前祭を。 当日は、朝は晴れていても午後から天候が急変するから油断禁物と盛んに天気予報士が繰り返すので、覚悟していたが、幸い、パラっと一…

法隆寺宝物館@トーハク

150414 「インドの仏」展の後、せっかくだから、表慶館の裏手にある法隆寺宝物館へ。 ここも実は恥ずかしながら来たことがなかった。前面に小さな池を配置、周辺の樹木が水面に写り見事な雰囲気を造っている。設計は谷口吉生である。ニューヨーク近代美術館…

「インドの仏」展@表慶館(トーハク)

150414 アジア有数のコルカタ(旧カルカッタ)の博物館所蔵の作品展。全部で91点の展示。 構成は、 第1章 仏像誕生以前 第2章 釈迦の生涯 第3章 仏の姿 第4章 さまざまな菩薩と神 第5章 ストゥーパと仏 第6章 密教の世界 第7章 経典の世界 となって…

韻松亭で

150414 「ラオス会」の船友たちと上野の韻松亭で会食した。創業はなんと明治8年!「鐘は上野か浅草か」と謳われる寛永寺の鐘楼に隣接することから、当時の博物館館長・町田久成が「松に韻(ひび)く」さまを愛で、韻松亭と名付けたとパンフレットにある。そ…

「バードマン あるいは無知がもたらす予期せぬ奇跡」

150413 原題:BIRDMAN or The Unexpected Virtue of Ignorance 米 120分 [監]アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ(「バベル」、「BIUTIFUL ビューティフル」) 噂のノーカット撮影が気になり、その効果をずーっと検証していた。終盤で数カット加わるだ…

「パレードへようこそ」

150410 原題:PRIDE 英 121分 文句なしに佳作。1984年、サッチャー政権下で実際にあった話を映画化。監督:マシュー・ウォーチャス 当時、フォークランド戦争を勝利し意気上がるサッチャーは、国有企業の民営化に手をつけ、とりわけ当時最大最強の労働組合を…

神田で蛤鍋

150408 数年前にモロッコ旅行で知り合った仲間と、毎年数回食事会を開いている。一番若いN嬢が幹事役を引き受けてくれることが多く、それも旬な店を紹介してくれるのが嬉しい。 んで、昨夜は神田岩本町にあるこの店。「むらた」は看板に「すきやき、とんかつ…

大田区ハイドン室内管弦楽団第51回定演@アプリコ大ホール

150405 ほぼ毎回出かけている無料コンサート。51回目というからには、結構歴史のあるアマチュア楽団で、調べてみると1987年創立というから、間もなく30年。大田区を楽団名に冠しているように、地域密着型演奏活動で、アプリコ大ホールを本拠地にしている…

気軽にオペラ!「コジ・ファン・トゥッテ」@みなとみらいホール(小)

150403 演目としては、好きな部類ではないのだが、出演者と安さにつられて横浜へ。 モーツァルトの五大オペラの一つということになっているが、他のオペラに比べるとそれほど心に響くようなアリアがないような気がしている。とは言え、二重唱には、とびきり…

西部へ!(最終回)

150401 このブログ、月ごとの画像容量に上限がある(有料にすれば無制限だが・・・)ため、前半、あまり景気良く掲載しちゃうと月末には、容量不足で画像掲載不可となる。このため、なかなかこの記事の続編が書けないまま、4月を迎えた。 さて、8日間のツ…

高橋英郎メモリアル・コンサート

150331 「モーツァルト劇場」主宰者で、モーツァルト研究の第一人者、且つモーツァルトほかのオペラ作品の日本語上演に情熱を燃やし続けた高橋英郎が82歳で没して早や1年。「劇場」は夫人であるソプラノの照美さんが引き継いだわけだが、年度の最終日のこ…

小学館アカデミー絵画倶楽部作品展

150329 早いもので、今年もこの季節になった。兄が所属する絵画団体の作品展が銀座で開催され、姉と見に出かけた。 兄にしては珍しく飛行機がデーマではなく、最近話題の姫路城と提携することになった南ドイツのノシシュヴァンシュタイン城の入口付近から城…