ぐらっぱ亭の遊々素敵

2004年から、主に映画、音楽会、美術展、グルメなどをテーマに書いています。

2015-06-01から1ヶ月間の記事一覧

「福島 生きものの記録」

150629 よく出来た記録映画である。シリーズ第3弾。今回は、「拡散」という副題がついているように、文字通り放射線が”拡散”していった地域の家畜を中心とする小動物のその後を追った構成。想像をはるかに超える実態を目の当たりにして、胸のつぶれる思いに…

大田区ハイドン室内管弦楽団員による室内楽演奏会@アプリコ小ホール

150627 よく聴きに行くこの楽団だが、今日は一部メンバーによる室内楽を聞いた。もちろん全員アマチュアだが、腕は一流。バロックを中心にした今日のプログラム、存分に楽しませてもらった。 1曲だけ毛色の変わった演目が。「レ・ミゼラブル」である。クロ…

チーズと豆腐の店@神田

150626 久しぶりに職場仲間との懇親会に出席。 月当番幹事が、あちこち吟味して、店を選定するが、神田駅周辺は幸いなことに、多種多様の店がゴマンとあるから、毎回、面白い店が楽しめてありがたい。しかも、安く!毎回概ね2時間で、3500~4500円で収まる。…

コムイン・チェンバー・オーケストラ@大田区役所ロビー

150626 近くにある区役所のロビーコンサートに出かけた。嘗ての歌仲間の奥様(ヴィオラ奏者)が出演するという案内をいただき、今にも降り出しそうな中、歩いて大田区役所へ。 アマオケのランチタイムコンサートにしては、と言っては失礼だが、なかなか見栄…

二期会ウィーク第4夜「マンドリンと歌う世界の名曲」

150625 広くもないブルーローズの舞台にぎっしり席が用意されている。それもそのはず、24名のオルケストラ”プレットロ東京”というマンドリン楽団の登場である。マンドリンという、かなりマイナーな楽器を聞く機会は滅多にないが、カンツォーネの伴奏にはう…

「マッドマックス 怒りのデスロード」

150625 原題:Mad Max Fury Road 豪 120分 [製・脚・監]ジョージ・ミラー(豪)、シリーズ第4作。これまでは同じオジーのメル・ギブソン主演。第4作で初めてトム・ハーディー(英)を起用。 途轍もない映像を創り上げたものと、ただその一点に脱帽。こうな…

オペラ・オードブル・コンサート」

150624 副題に「ノー残業デーはオペラで乾杯!恋も仕事も全力で女性に贈るコンサート」となってたのが、小さく「男性も歓迎」とあったので、厚かましく覗いてみた。なるほど日生劇場1階のフォアイエは、若い女性が8割の盛況。開場時間の17時15分に着い…

「フランス絵画の贈り物」@泉屋博古館分館

150624 六本木一丁目、スェーデン大使館のトイ面に位置する小粋な美術館は、メトロの駅から素晴らしいアクセスを設けていて、自然に入口まで運ばれてしまう。 ⬆︎オシャレなエントランス付近 この美術館、余り知られていないので、HPの紹介欄から抜粋を拝借し…

「ターナー、光に愛を求めて」

150623 原題:Mr. Turner 英 150分 [脚・監]マイク・リー(「ヴェラ・ドレイク」2004) 画家を描いた作品、これまで数知れず。全部見た訳ではないが、本作はその中でも、かなり異色な出来栄えではないか。この不器用で、ぶきっちょ、無愛想な男が、生涯をか…

市民交響楽祭 2015@ミューザ川崎

150621 ヴェルディ 歌劇「ナブッコ」序曲 チャイコフスキー ヴァイオリン協奏曲ニ短調 作品35 ドヴォルザーク 交響曲第8番ト長調 作品88 --------------- アンコール ---------------- グリーグ 二つの悲しい旋律 自由席ゆえ、結構早めに会場到着。1階前方…

読響「皇帝」&「新世界」@アプリコ大ホール

150620 人気演奏家による人気プログラムだけに、久しぶりの混み具合。 仲道さん、失礼ながら、既に52歳だが、相変わらず童女のごときお姿。とても19歳のお嬢さんがいるようようには見えない。今回陣取った左側のバルコニー席は、彼女の右斜め後ろと鍵盤…

たてかべ和也氏、逝く

150620 訃報を見て、驚く。この方、我が母校(中・高)の大先輩の1期生で、進学校にしては珍しくその後、演劇の道に進まれた。 我々が部活で演劇をやるときには、上演近くなると心配なのか、後輩の指導に度々来て頂いたのを思い出す。母校の同窓会等には一…

「海街diary」

150619 ご存知、今年のカンヌ国際映画祭出品作品。是枝裕和監督は「誰も知らない」(2004)、「そして父になる」(2013)を始め、国内外の映画祭での受賞は数知れず。ただし、今回はカンヌでは、無冠。ほかのマイナーな映画祭での受賞の可能性はまだあるかも。 …

井上道義X野田秀樹版「フィガロの結婚」@ミューザ川崎

150617 だいぶ前から楽しみにしていた異色のオペラ。マエストロ井上は体調を崩されて、しばらく休養を余儀なくされていたので気がかりであったが、めでたく復帰できたのが何より。 野田秀樹演出というところが、大いに期待されたわけだが、期待を大きく上回…

「ハイネケン 誘拐の代償」

150617 原題:Kidnapping Mr. Heineken ベルギー、英・蘭合作 95分 [監]ダニエル・アルフレドソン(「ミレニアム 2」同じく「ミレニアム3」) 幼馴染で、ごくありきたりの若者5人が、有名なビール会社の社長を誘拐する話。仕事上で行き詰まったコル(ジム…

「ウィーンへようこそ!〜ウィーンの歌、オペレッタ〜」二期会オペラ講座@伝承ホール

150616 青島講座にしては、珍しく平凡なタイトルになった。この秋二期会が公演予定の「ウィーン気質」の宣伝を兼ねた講座。 相変わらず超のつく人気者、青島先生の講座だけあって、会場はほぼ満員。しかも今日の出演者がまた凄いのである。加賀清孝さんは、…

「画家モリゾ、マネの描いた美女 名画に隠された秘密」

150616 原題:Berth Morisot 仏 100分 [監]カロリーヌ・シャンプティエ(「ハンナ・アーレント」) 印象派時代に生きた女流画家を主人公にして、話題作「ハンナ・アーレント」を撮った女流監督が、あまり知られていないベルト・モリゾとマネの関係などを中心…

「しあわせはどこにある」

150615 原題:Hector and the Search for Happiness 英/独/加/南ア合作 119分 原作:「幸せはどこにある 精神科医ヘクトールの旅」(フランソワ・ルロール)(仏語だから、ここはヘクトールでなくエクトルとして欲しいところだが)脚本・監督:ピーター・チ…

「100歳の華麗なる冒険」

150614 スェーデン 115分、原作:ヨナス・ヨナソン、製作・監督・脚本:フェリックス・ハーグレン 比較的珍しいスェーデン製喜劇。老人ホームで、ちょうど100歳の誕生日会準備中に、ホームの自室からスリッパだけで逃げ出したアラン。向かう先は?特にな…

霞ヶ関フィルハーモニー定期演奏会@アプリコ大ホール

150613 このオケを聞くのは多分、今回が初めて。楽団の名前から、官庁出身者が多い楽団かと思ったら、どうもそれは関係ないとか。名前の由来は不明。HPで、母体となる団体や大学はないそうだ。 マエストロは上の写真でも分かるように、まだ童顔の若干二十歳…

「涙するまで、生きる」

150612 原題:LOIN DES HOMMES(人々から遠く)仏 101分 原作:アルベール・カミュの短編、L'Hôte (「客」) 監督・脚本:ダヴィッド・オロファン ヴィゴ・モーテンセンが、何と言っても素晴らしい。監督は彼しか主演を演じる人はイメージできなかったらし…

「水の音を聞く」

150610 2本立て上映のもう1本がこの作品。キャスト・スタッフに、聞いた名前ゼロ!それほど、この種の作品(独立性の高いマイナーな系列)には疎いということ。その世界では知る人ぞ知る鬼才、山本政志の脚本・監督作品。 新宿のコリアンタウンで、友人に…

「祖谷物語 おくのひと」

150610 何しろ169分は長い!後半は途中でなんども睡魔に襲われる。監督・脚本:蔦 哲一朗 祖谷山中に暮らす春奈(武田梨奈)⬇︎は、お爺(田中泯 本作ではなんとセリフ一切なし)が十数年前の冬、事故車から放り出されていたのを発見、山小屋に連れ帰り、以来…

「あん」

150608 カンヌ国際映画祭出品作で、話題になった作品。樹木希林の演技と河瀬直美監督作品ということで、さっそく見に行った。 ドリアン助川の原作を河瀬直美が脚本に仕立て、映画化にしたもの。 ⬆︎あん作り、50年の経験も持つ徳江(樹木希林)は指に障害を…

初めて聴いたドボレク

150606 好きな作曲家、アントニン・ドヴォルザーク(1841-1904)なのに、まだこのレクイエム、聴いたことがなかった。ウィキペディアには、以下のように解説されている。 1890年1月から10月にかけて作曲された。この時期はドヴォルザークにとって栄誉に満ち…

二期会サロンコンサート vol.180へ@カワイ・コンサートサロン・パウゼ

150604 180回とは凄い。10回以上は来ていると思うけど、第1回はどんな内容だったのだろう。 ご贔屓バリトンの一人、藤山仁志さんの登場。 冒頭にマッティナータを持ってきたのは、藤山さんの思い入れの一端らしい。一般的にはテノールが歌うのでは?と後…

「ラン・オールナイト」

150604 原題もRUN ALL NIGHT 久しぶりに見たハリウッド作品。114分と程よい長さ。製作総指揮と監督は、まだ40歳そこそこのスペイン人、ハウメ・コジェ=セラ。これまで「アンノウン」(2011)や「フライトゲーム」(2014)でリアム・ニーソンと組んでいる。二…

掃除機

150604 10年以上も使った掃除機、どこも悪くないけど、以前から関心のあった充電式に切り替えてみた。 これがなかなかのスグレモノで、もっと早く導入すればよかったと思うほど。リチウム電池は文庫本ほどの大きさで、連続使用10分程度だが、着脱すこぶ…

「0.5ミリ」

150602 一般館で上映期間に、行くつもりで、とうとう見損なってしまった作品が、たまたま近くの映画館にかかるという幸運。原作、脚本、監督を安藤桃子、主演を安藤サクラ、エグゼクティブ・プロデューサーを奥田瑛二、そしてフードスタイリストとして安藤和…

「サンドラの週末」

150601 「少年と自転車」(2011)のジャン=ピエールとリュックのダルデンヌ兄弟の作品。舞台は彼らの故郷でもあるベルギー、ワロン地区(仏語圏)。ミューズ川沿いの、リエージュにほど近い小さな町、スラン(Seraing)。 夫、マニュと、二人の幼い子供とつつ…