150616 青島講座にしては、珍しく平凡なタイトルになった。この秋二期会が公演予定の「ウィーン気質」の宣伝を兼ねた講座。
相変わらず超のつく人気者、青島先生の講座だけあって、会場はほぼ満員。しかも今日の出演者がまた凄いのである。加賀清孝さんは、そもそもこういう講座には滅多に登場されることのない、まあいわば別格であるから、さすがの青島先生も随分気を遣っておられたようだ。「ウィーン気質」は日本語上演だが、訳詞は加賀氏が担当する。
バリトン歌手として一流だけでなく、なにせ幼少の頃から作曲をしているというから凄い!青島先生によれば、若くして亡くなった立川澄人の後継者という形で、一躍表舞台に華々しく登場したらしい。
塩田美奈子さん、もちろん以前からなんども聞かせてもらっている、容姿・演唱共に、こちらも一級品。しかも、この日は絶好調とお見受けした。舞台映えも、モノが違うという印象である。
今日の演目の中で、大柄で品のある加賀さんのダニロと、艶やかな塩田さんのハンナによる”唇は黙しても”はまさにゼッピンだった。
輝きのある高音に特に魅力を感じるテノールの小貫岩夫さん、最近とみに活躍ぶりが目立つが、本番でもきっと素敵なツェドラウ伯爵を演じられることだろう。
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