170306
4回目にして、初めてジャズを取り上げることに。佐山雅弘は、以前ミューザで聞いているが、今日は手の届くところで、たっぷり楽しませていただいた。
この企画、とってもオシャレだと思ったのは、正面のスクリーンにイラストレーター和田 誠の味わい深いジャスメン達のイラストを投影し、それを見ながら、佐山がさらっと演奏を始め、頃合いを見計らって、ジャズ歌手のキャロル山崎が村上春樹の文章を読み上げるという趣向だ。佐山と村上春樹は、村上の無名時代からの知り合いだとか。
もちろん、途中からキャロル山崎も演奏に加わり、ジャズムードを一層盛り上げる。この方、恥ずかしながら、愚亭は知らなかった!上に書かれている略歴を見ても、これまでもたっぷりいい”仕事”をなさってきていることが窺い知れる。
プログラム最後の演目に、愚亭がもっとも好む演目の一つ、リー・モーガンのサイドワインダーを弾いてくれたことがとりわけ嬉しかった。
アンコールには、場内からのリクエストに応える形で、ムーンリヴァーと星に願いを(どちらも山崎のヴォーカル付き)
佐山はトークも実に巧みで、ごく自然に場内を和ませたり、笑わせたりする術を心得ているのはさすがだ。
そのあと、全員の記念撮影をホールのフォアイエで行い、2時間のイベントは終了。素晴らしい企画だった。今回は、希望者が多く、かなり高倍率の抽選となったと説明があった。
#10 文中敬称略