220417
午前中、合唱練習と団の総会をやり、午後はこのイベントに参加。自宅から午前中は南馬込、午後から夕方にかけては西馬込とを往復したので、今日の歩数は13,000歩弱でした。さすがに消耗しました。でも、無理してこのイベントに参加してよかったです。滅多に聞けない話をいっぱい聞けましたから。
ただ、周囲を見渡すと、歌手とか指揮者、プロデューサーばかりで、どうも愚亭のような素人はごく少数のように見えました。
岩田さんは、愚亭と同じ大学のフランス語の出身、粟国さんは東京生まれでもローマ育ちですから、ローマっ子という感じ。ちなみに、だいぶ以前に亡くなられたお父様、粟国安彦さんのことは50年以上前になぜかローマでお会いした記憶がかすかにあります。親子二代、オペラ演出家というのも、日本では珍しいのではないでしょうか。
コジ・ファン・トゥッテとセヴィリアの理髪師について、二人で意見を交換されたわけですが、オペラ全般にわたって深い知識に裏打ちされたトークだけに、大いに興味を惹かれ通した2時間でした。
こういう詳細な裏話を聞くと、演目に対する興味が倍加します。とりわけコジは、モーツァルトのオペラ作品の中でも苦手の部類だけに、今後は見に行く機会が増えそうです。
粟国さんが、イタリア人について語る時、ほぼ同胞というふうに話されるのが、かなり可笑しかったです。イタリア人の特性のほんの一部でしょうが、紹介するために1950年代、つまり粟国さんが幼少時に見たと思われる映画を会場で見せたわけですが、パソコンの不具合か映像は出るものの音声が入らず、しばらく待ったあと、ご自分で活弁よろしく画面の動きに合わせて日本語で”演じた”のですが、これがあまりにも見事で、場内、爆笑と喝采でした。
コジは、気の利いたアリアがほとんどなく、好きになれないオペラの代表作ですが、重唱がやけに多いので、そういうところにもっと重点を置いて鑑賞すれば、自然に感興も湧くのかなと思いました。
男女4人の恋人2カップルが相手を交換して、女の方の忠節度を試すような、今考えればかなり”野蛮”とも言える筋立てですが、岩田さんによると、実際に起きたスキャンダルをネタにして台本が作られたとか。かなりの驚きです。