201006 2011年(日本は翌年)公開のイタリア映画。気取った邦題だが、原題は下にもあるが、MANUALE D'AMORE3(恋愛マニュアル3)で、連作の3番目ということ。今から9年前の作品ゆえ、デニーロもベルッチもまだ若い!
世間の評判はイマイチだが、愚亭には十分楽しめた。いわゆるオムニバス形式で、青春編、中年編、熟年編というわけだ。いずれも舞台がローマ(尤も、スカマルチョが活躍する第1話では前半途中からローマではなく、出張先となる中部イタリア、グロッセート県のCastiglione della Pescaiaという漁村が舞台)
いかにもイタリア的で、3話とも結構笑えたけど、やはりデニーロとベルッチという大物二人が出た第3話が一番よかったかな。ローマの街並みや人々の暮らしぶりが楽しめたのも収穫。デニーロは言わずと知れたイタリア系。本作では旧友を訪ねるためにローマに来たイタリア系アメリカ人という役だから、彼の米語訛りのイタリア語はまさにぴったり。一方、モニカ・ベルッチはペルージャ(わが青春の)出身の56歳だが、撮影時は46歳だから、まだまだその妖艶さは真っ盛り。
相変わらず映画館に行けない愚亭だから、ネットフリックスで、「イタリア映画」と検索するとヒットしたのが十数本。見る価値のありそうなのが3割程度なのがチト残念。本作はその一つ。