221230 ANIME NERE (邦題そのまま)伊 2014 1h49m 監督:フランチェスコ・ムンズィ(共同で脚本も)
タイトルから想像されるように、かなり暗い作品です。特殊な世界を描いがクライム・サスペンス。なかなかの力作で、愚亭には見応えタップリでした。2015年のイタリア映画祭で上映されたようですが、まったく記憶がありません。その後、一般館で上映されなかったかも。
シチリアのマフィアと並ぶイタリアの4大犯罪組織、カラッブリアを根城とするンドランゲタ内の抗争を描いています。3兄弟のうち、三男のルイージは麻薬ディーラー、次男ロッコはミラノで同じく麻薬を事業化して一財産を築いて、いわば勝ち組。そして長男、ルチャーノのみ生業として地元でヤギの牧畜を地味にやっています。
しかし、ルチャーノの息子レオが地元で一悶着をひき起こし、叔父を頼ってミラノへ、いわば逃避するのですが、抗争相手から狙われ、三男ルイージが暗殺され、地元では一触即発の緊迫した事態へと。
まさかの終盤の展開に息を呑みます。うまく作られていて感心しますが、後味は、よろしくないです。ま、そういう作品ですから仕方ないですが。
ちなみにルイージ役のマルコ・レオナルディは、「ニュー・シネマ・パラダイス」でトトの成人した役を演じていたらしいですが、まったく気づきませんでした。あまり特徴のない顔ですしね。他に愚亭の知った俳優は出ていません。