240311 コロナ時期を除くので、あれから13年ですが、演奏会としては10回目です。多分、愚亭はその半分以上来ています。
今回は下手2階席、舞台真横の最前列に陣取りました。本ホールの4人のアドバイザー出演という触れ込みです。滅多にない顔合わせでしょうか。特にクラシックの小川典子さんとジャズピアニストの宮本貴奈さんの取り合わせは稀だと思います。最後の曲はお二人が連弾されました。
オケは故坂本龍一が震災直後から被災地への支援音楽活動プロジェクトの一環で地元出身の小学生から大学生までを集めた混成チームと解説にあります。よく鍛錬された見事な演奏をされました。
もちろん演奏曲目は↑にあるように坂本龍一をメインに据えてあります。冒頭は荘厳なパイプオルガンの響きを全身に浴びながら、やがて軽快なピアノ曲に移り、次は坂本龍一の「怒り」が若い力で爆発します。不協和音と打楽器の響きが怖いほど。
藤倉 大の、東北の民謡をベースにしたThree TOHOKU Songsでは、若きプレイヤーたちが合間合間に響かせる民謡の掛け声が可愛らしかったです。その後はは坂本の有名な2曲で締めました。
そして、最後に一部、会場の聴衆も一緒になって歌った「花は咲く」、毎度のことながら、歌詞もメロディーも切なく、涙声になってしまいます。上から見渡すと、あちこちで涙を拭う人たちが。
今回も発災時刻で出演者も加わって全員で黙祷を捧げました。