ぐらっぱ亭の遊々素敵

2004年から、主に映画、音楽会、美術展、グルメなどをテーマに書いています。

マラ3を聴きにグリーンホール(調布)へ

240427

我が団の合唱マスターが出演するというので、調布へ出向きました。実はマーラーの3番てあまり馴染みがなかったのですが、100分という長さに驚きました。これだけ長尺のシンフォニーは稀だと思います。

第1部が35分。20分の休憩をはさんで65分の第2部へと。1部は冒頭から管楽器、特にホルン団が吠えまくります。木管も負けてはいません。もちろんパーカッションも食い下がり、まことにけたたましい楽章です。愚亭はこういうの、嫌いではありません。

2部は一転、メゾソプラノと女声合唱が加わりますから、一気にしっとりした感触になります。さらにトランペットのソロがながながと入ります。わざわざこのために、フィンランドからトランペッターを呼んだようです。うーん、ここは日本人トランペッターでも問題なかったと思いますが、マエストロには特別な思い入れがフィンランド人トランペッターにはあったようです。なんか後で聞いたところによる、マウスピースを本番で替えたとかで、そのせいかどうか、何度か音がうまく出てなかったところがあったのは残念でした。

ところで、このマエストロですが、愚亭はまったく存じ上げない方でした。しかし、この演奏会のタイトルが奇妙なことに佐伯正則生誕50年記念となっていて驚きました。作曲家の生誕何年と銘打つことは普通ですが、マエストロ、しかも現役なのに、これは何なんでしょうかね。横文字の方にもMasa 50th Anniversaryとあります!!!

そして、オケがまたすごかった!というのは、今日乗った方々、それぞれ違う、それも50ものオケ所属であるということ!あわせは3回とか。そりゃそうでしょうねぇ、それにしてもよくぞ集まったものと驚嘆します。それもこのマエストロの人柄なんでしょうかね。

終演後、マラ3の一部をアンコールとしてとりあげ、つづけてハッピーバースデーのメロディに変わり、合唱がそれに加わるという、なかなか感動的な幕切れではありましたね。