ぐらっぱ亭の遊々素敵

2004年から、主に映画、音楽会、美術展、グルメなどをテーマに書いています。

サントリーホールで聴く第九演奏会

230408 合唱団を率いるお世話役のHさんからお招きいただき、今にも降り出しそうな中、赤坂へ向かいました。

名前の由来は確認していませんが、プロジェクト Bというオケと合唱団による演奏会でした。コロナ禍で今日まで延び延びになってしまったようです。

愚亭は2階席ほぼ中央に陣取りました。とても聞きやすいポジションでした。たまたまうちの合唱団のソプラノも一人参加していましたけど、オペラグラスでP席と一部脇まではみ出た合唱団を見渡したところ、ちょうど知っている顔が10名でした。

一般的には合唱団は整然と入場しますが、今回は、そーっとバラバラになにげなく着席していく方式で、これはこれで良かったと思いました。大人って感じかな。背の順に入って、その列が揃ったら全員着席とか、そういうのはもういい加減やめたほうがいいでしょう。オケの団員はいつもそうしていますしね。m

脇のLR席にはみ出たのはソプラノとアルトの一部で、指揮者でなく、客席を向いて歌うので狭い位置で斜めになっていて、ちょっと気の毒な体勢に見えました。

後で伺ったところによれば、全員が第九をいきなり暗譜で歌える人たちだけで構成したので、練習はなく、ゲネと本番だけというから、大したものです。

オケは衣装自由ということらしく、下の写真にあるように、女性陣はきらびやかなコスチューム姿で、実に華やいでいました。男性陣は黒一色。つまらない。

最近、とてつもなく速く振るマエストロも珍しくない中で、テンポはごく普通、ややゆったりめの振り方でした。全体としてよくバランスが取れた見事なハーモニーで、心ゆくまで堪能できました。そう言えば、昨年12月はこの会場で歌う側にいたことを思い出していました。

ソリストの皆さんも、素晴らしかったと思います。中でも、今伸び盛りの宮里直樹さんは傑出してました。